Linux Tips

インストール後に改変されたファイルをリストアップするには

北浦訓行
2006/3/23

 rpmコマンドには、インストール後にファイルが改変されたか否かを調べる機能がある。例えばyumのパッケージを調べるには、以下のように-Vオプションを指定する。

# rpm -V yum
S.5....T  c /etc/yum.conf
..?.....    /usr/lib/python2.4/site-packages/repomd/__init__.py

 上記の例では2行出力されている。/etc/yum.confと/usr/lib/python2.4/site-packages/repomd/__init__.pyが改変されたファイルだ。

 先頭の「S.5....T」は、改変された内容を示している。意味は以下のとおりだ。

文字
意味
S ファイルのサイズが異なる
M モード(アクセス権とファイルの種類)が異なる
5 MD5チェックサムが異なる
D デバイスのメジャー番号/マイナー番号が異なる
L シンボリックリンクのリンク先が変更されている
U 所有者が異なる
G グループが異なる
T 更新時刻(mTime)が異なる
? パーミッションなどにより読み込めないファイル

 また、それに続いて「c」や「d」などの文字が表示されることがある。これは、ファイルがどのようなものであるかを示している。

文字
意味
c 設定ファイル
d ドキュメントファイル
g オリジナルのパッケージには含まれていないファイル
l ライセンスファイル
r readmeファイル

 -Vオプションを付けてrpmコマンドを実行した場合、意図的に変更したファイルに関しても改変が検知されてしまうため、改変が意図的かどうかをユーザー自身で判断しなければならない。

 ちなみに、-Vaオプションを付けると全パッケージの検査が行われる。実行完了までにはかなり時間がかかるので注意が必要だ。

# rpm -Va
(省略)
S.5....T  c /etc/yum.repos.d/fedora-extras.repo
S.5....T  c /etc/yum.repos.d/fedora-updates.repo
S.5....T  c /etc/yum.repos.d/fedora.repo
(省略)

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