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ClamAVのウイルスデータベースを自動更新するには 北浦訓行 |
LinuxでアンチウイルスソフトClamAVを使うにはで、ClamAVのインストールからウイルスデータベースの更新、ウイルスチェックの方法を説明した。
ClamAVのウイルステータベースは、/var/lib/clamavディレクトリにmain.cvdおよびdaily.cvdというファイルで保存されている。これらのデータベースは、freshclamコマンドで更新する。いうまでもないことだが、このデータベースを常に最新状態にしておかなければ意味がない。そこで、自動的にデータベースを更新する設定を行う(注)。
注:なお、Fedora Core 5(FC5)の場合は、自動更新用の仕組み(freshclam-sleep)が用意されており、3時間おきにウイルスデータベース更新の有無をチェックして、結果が/var/log/freshclam.logに記録される。従って、以下の作業を行う必要はない。 |
ClamAVでウイルスデータベースを自動更新するには、freshclamをデーモンとして起動する方法と、cronで定期的にfreshclamを実行する方法がある。
freshclamをデーモンとして起動する場合、1日当たりの更新チェック数(1〜50)を指定する。例えば、1日に10回更新をチェックする場合は、
# freshclam -d -c 10 |
とする。
cronで実行する場合は、ログファイルを用意して、そこに更新の結果を記録するといいだろう(FC5では作成済み)。また、freshclamコマンドはclamavユーザーの権限で実行されるため、clamavユーザーの権限でログファイルに書き込みができるように設定する必要がある。
# touch /var/log/freshclam.log |
続いて、cronの設定を行う。cronの設定は、crontabコマンドを使用する(プログラムを定期的に実行するには参照)。
# crontab -e |
そして、以下のような記述を追加する。
30 * * * * clamav /usr/bin/freshclam --quiet -l /var/log/freshclam.log |
これで、freshclamコマンドが毎時30分に実行され、結果が/var/log/freshclam.logに記録される。
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