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ClamAVによるウイルスチェックを定期実行するには
北浦訓行
2006/9/14 |
LinuxでアンチウイルスソフトClamAVを使うにはで、アンチウイルスソフトClamAVを紹介した。今回は、cronにシェルスクリプトを登録して、ClamAVによるウイルスチェックを定期的に実行させる方法を紹介する。
ここでは、一般ユーザーが自分のホームディレクトリをチェックする場合を例に説明する。最初に、ウイルスチェックの結果を保存するためのディレクトリやファイルを準備する。ホームディレクトリ下にlogディレクトリを作成し、そこにclamav.logというファイルを作成する。
$ mkdir ~/log
$ touch ~/log/clamav.log |
次に、以下の内容のウイルスチェック用のシェルスクリプト(checkvirus.sh)を作成し、実行属性を付加する。
#!/bin/sh
clamscan -l ~/log/clamav.log -i -r ~ > /dev/null 2>&1 |
$ chmod 700 checkvirus.sh |
ここまでの作業が完了したら、試しにシェルスクリプトを実行してみる。
ウイルスチェックが完了したら、~/log/clamav.logの内容を表示してみる。以下のような結果が残っていれば、ウイルスチェックは完了している。上記のシェルスクリプトでは、ウイルスが検出されたファイルのみをリストアップするため(-iオプション)、ログにはサマリのみが記録されている。
--------------------------------------
Scan started: Mon Sep 4 12:13:51 2006
-- summary --
Known viruses: 67589
Engine version: 0.88.4
Scanned directories: 312
Scanned files: 2277
Infected files: 0
Data scanned: 7857.23 MB
Time: 3987.572 sec (66 m 27 s) |
最後に、crontabコマンドでシェルスクリプトをcronに登録する。
毎日12時15分にチェックを行う場合は、以下のように設定する。
15 12 * * * ~/checkvirus.sh |
ウイルスチェックの結果は、上記のとおり~/log/clamav.logに記録される。また、/var/log/cronにcronの実行結果が記録される。rootで/var/log/cronを表示すると、以下のような実行結果が表示されているはずだ。
Sep 4 12:15:01 athlon2000 crond[17979]: (nori) CMD (~/checkvirus.sh) |
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