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複数のNICを1つの仮想イーサネットデバイスにするには

北浦訓行
2006/9/28

 複数のユーザーが同時接続すると、NICがボトルネックとなってネットワークのパフォーマンスが低下することがある。bondingドライバを利用すると、複数のNICを束ねて仮想的な1つのイーサネットデバイスにすることができる。これにより、NICに起因するボトルネックが改善できる場合がある。ここでは、NIC×2+Fedora Core 5(FC5)という環境を前提に、bondingドライバの利用方法を説明する。

 FC5の場合、bondingドライバはインストール済みなので、設定を行うだけで利用できる。最初に、/etc/modprobe.conf(ディストリビューションによっては/etc/modules.conf)に以下の記述を追加する。

alias bond0 bonding

 続いて、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bond0、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1をそれぞれ以下のように変更する(ファイルがない場合は新規作成する)。

DEVICE=bond0
IPADDR=192.168.0.10 ←IPアドレス
NETMASK=255.255.255.0 ←ネットマスク
NETWORK=192.168.0.0 ←ネットワークアドレス
BROADCAST=192.168.0.255 ←ブロードキャストアドレス
ONBOOT=yes
BOOTPROTO=none
USERCTL=no
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bond0


DEVICE=eth0
USERCTL=no
ONBOOT=yes
MASTER=bond0
SLAVE=yes
BOOTPROTO=none
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0


DEVICE=eth1
USERCTL=no
ONBOOT=yes
MASTER=bond0
SLAVE=yes
BOOTPROTO=none
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1

 再起動すると、2つのNICが1つの仮想的なNIC「bond0」として認識されるはずだ。

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