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yumで最新版のソースファイルをダウンロードするには 北浦訓行 |
yumリポジトリからソースファイルをダウンロードするにはにおいて、Fedora Core 4でソースファイルをダウンロードする方法を説明した。Fedora Core 5(FC5)でも、同じくyumdownloaderコマンドを使用するが、リポジトリの設定が変わったためオプションの指定には注意が必要だ。
FC5のデフォルトでは、core、updates、extrasという3つのリポジトリが用意されており、それぞれ以下のファイルに設定してある。
リポジトリ |
設定ファイル |
core |
/etc/yum.repos.d/fedora-core.repo |
updates |
/etc/yum.repos.d/fedora-updates.repo |
extras |
/etc/yum.repos.d/fedora-extras.repo |
.repoファイルには、ソースファイル情報の記述がある。例えば、coreのソースリポジトリ(core-source)は、以下のとおりである
[core-source] |
同様に、updatesのソースリポジトリはupdates-source、extrasはextras-sourceとなっているが、デフォルトでいずれも無効になっている(enabled=0)ため、yumdownloaderコマンドに--enablerepo=オプションを付け、リポジトリを有効にする必要がある。
# yumdownloader --enablerepo=updates-source --source yum |
最新版(現在インストールしてあるパッケージと同じバージョンのソースファイル)をダウンロードするには注意が必要だ。パッケージのリポジトリがextrasなら問題ないが、coreに属している場合はアップデートされている可能性がある。
例えば、yumのパッケージはcoreリポジトリに属し、FC5リリース時点のバージョンは2.6.0-1だが、原稿執筆時点では2.6.1-0となっている。
# rpm -qa | grep yum |
同じバージョンのパッケージが含まれているリポジトリは、以下のようにすることで検索できる。
# yum search yum | grep 2.6.1-0
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この結果、yum-2.6.1-0.fc5はupdatesリポジトリからインストールされたことが分かる。そこで、yumdownloaderコマンドに以下のように--enablerepo=updates-sourceオプションを付加すれば、ソースファイルをダウンロードできる。
# yumdownloader --enablerepo=updates-source --source yum |
ソースパッケージは、カレントディレクトリにダウンロードされる。
# ls -l yum-2.6.1-0.fc5.src.rpm |
なお、リポジトリがcoreの場合は--enablerepo=core-sourceを、extrasの場合は--enablerepo=extras-sourceを指定する。
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