Linux Tips

LinuxでExcelシートを表示するには

北浦訓行
2006/10/5

 LinuxでWord文書をテキストファイルに変換するにはでは、Word文書をテキストファイル化する方法を紹介した。今回は、xlhtmlというコマンドを使ってMicrosoft ExcelのワークシートをHTMLファイルに変換する方法を説明する。

 xlhtmlは、ExcelシートをテキストやHTML、CSVなどに変換するツールで、http://chicago.sourceforge.net/xlhtml/からダウンロードできる。Fedora Core 5の場合、パッケージがFedora Extrasにあるのでyumコマンドでインストール可能だ。

# yum install xlhtml

 ここでは、以下のようなサンプルデータを使ってxlhtmlの出力結果を紹介する。

OpenOffice.org Calcで開いたサンプルのワークシート

 xlhtmlは、HTML形式のデータを標準出力に出力する。そこで、以下のようにリダイレクトを使ってファイルに出力させる。

$ xlhtml tmp.xls > tmp.html

 生成されたtmp.htmlをFirefoxで開くと、以下のようになる。

Firefoxで開いたtmp.html

 テキストファイルに変換する場合、以下のコマンドを実行する。

$ xlhtml -asc -xp:0 tmp.xls
氏名    〒      住所1   住所2   住所3   会社名  部署名  部署名2 役職    電話    FAX     電子メール
足利 隆 105-0001        東京都港区      虎ノ門○−×−△        虎ノ門ビル1011       03-0000-0000     03-0000-0000    takasi@example.jp
(省略)

 上記のコマンドに付加した-ascオプションはテキスト出力を、-xp:0オプションは0ページからの出力を指定している。

 xlhtmlでサポートしているオプションは、以下のとおり。

オプション
機能
-a:
HTMLファイルを最適化する
-asc
テキストを出力する(-dpおよび-x?オプション)
-csv
CSV形式で出力する(-dpおよび-x?オプション)
-xml
XMLを出力する
-bc
背景色を指定する(デフォルトは白)
-bi
背景画像のパスを指定する
-c
表を左右の中央に配置する
-dp
ワークシートのページ数と最大行数および列数を表示する
-v
バージョン番号を表示する
-fw
数式の警告メッセージを出力しない
-m
マルチバイト文字のエンコーディングを行わない
-nc
色を付けない(白黒)
-nh
HTMLのヘッダーを出力しない
-tc
文字色を指定する(デフォルトは黒)
-te
表の端にある空の行や列を出力しない
-xc:
出力する行(範囲は-で指定)を指定する(開始は0から)
-xp:
出力するページを指定する(開始は0から)
-xr:
出力する列(範囲は-で指定)を指定する(開始は0から)

 なお、以下のコマンドで指定したXLSファイルのページ数や行数、列数を表示できる。

$ xlhtml -asc -dp tmp.xls
There are 1 pages total.
Page:0 Name:Sheet1 MaxRow:26 MaxCol:11

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