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システム起動時にUNEXPECTED INCONSISTENCYエラーが発生した場合は
北浦訓行
2006/12/14 |
システム起動時に、以下のようなメッセージが表示されて起動しない場合がある。これは、ファイルシステムチェックで何らかの問題が発見されたことを意味する。ここでは、この現象が発生した場合の復旧方法について紹介する。
Checking filesystems
/12: UNEXPECTED INCONSISTENCY; RUN fsck MANUALLY.
(i.e., without -a or -p options)
*** An error occurred during the file system check.
*** Dropping you to a shell; the system will reboot
*** when you leave the shell.
Give root password for maintenance
(or type Control-D to continue): |
まず、エラーメッセージに従いrootパスワードを入力する。
Give root password for maintenance
(or type Control-D to continue): ←rootのパスワードを入力 |
すると、ファイルシステム修復用のシェルが起動する。次に、mountコマンドで修復対象となるハードディスクのパーティションを確認する。修復の対象は、/(ルートディレクトリ)または/bootとしてマウントされているパーティションだ。
(Repair filesystem) 1 # mount
/dev/hda6 on / type ext3 (rw) ←/dev/hda6が修復対象のパーティション
(省略) |
修復作業は、fsckコマンドで行う。その際に、-tオプションを付加してファイルシステムの種類(mountコマンド実行時に表示される)を指定する。
fsckコマンドは、問題のある個所を見つけると確認メッセージを表示する。以下のように[Enter]キーを押して作業を進める。
(Repair filesystem) 2 # fsck -t ext3 /dev/hda6 ←修復を実行
fsck 1.39 (29-May-2006)
e2fsck 1.39 (29-May-2006)
/12 contains a file system with errors, check forced.
Pass 1: Checking inodes, blocks, and sizes
Inode 97349 has a bad extended attribute block 21760.
Clear<y>? ←[Enter]キーを押す
Inode 97249, i_blocks is 8, should be 0.
Fix<y>? ←[Enter]キーを押す
(省略)
Inodes that were part of a corrupted orphan linked list found.
Fix<y>? ←[Enter]キーを押す
Inodes 1855559 was part of the orphaned inode list. FIXED.
(省略)
Deleted inode 1856596 has zero dtime.
Fix<y>? ←[Enter]キーを押す
(省略)
Extended attribute block 1868847 has reference count 131,
should be 130. Fix<y>? ←[Enter]キーを押す
(省略)
/12: ***** FILE SYSTEM WAS MODIFIED *****
/12: ***** REBOOT LINUX *****
/12: 107499/2560864 files (1.5% non-contiguous),
936536/2560351 blocks
(Repair filesystem) 3 # exit ←シェルを終了 |
以上でファイルシステムの修復作業は完了だ。
最後にシステムを再起動する。これで正常に起動するはずだ(注)。
注:システムが起動しない場合は、fsckコマンドの再実行をお勧めする。それでもエラーが表示される場合は、ハードウェアの故障である可能性が高い。 |
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