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システムリカバリ用DVDを作成するには
北浦訓行
2007/3/7 |
「Mondo Rescue」というGPLのバックアップツールを利用すると、システムリカバリ用のCDやDVDを作成できる。ここでは、Mondo RescueをFedora Core 6(FC6)にインストールして、リカバリ用のISOファイルを作成する方法を説明する。
FC6用のMondo Rescueのパッケージは、ftp://ftp.mondorescue.org/fedora/6/からダウンロードできる。サイト上にアップロードされているのは、以下の6つのファイル(+SRPMファイル)だ。
- afio-2.4.7-1.i386.rpm
- buffer-1.19-1.i386.rpm
- mindi-1.2.1-1.fc6.i586.rpm
- mindi-busybox-1.2.2-1.fc6.i586.rpm
- mondo-2.2.1-1.fc6.i586.rpm
- mondo-doc-2.2.1-1.fc6.noarch.rpm
ダウンロードしたら、rpmコマンドでインストールする(以下は、ダウンロードしたrpmファイルを任意のサブディレクトリに保存してインストールした例だ)。
次に、Mondo Rescueによって作成されるISOファイルを保存するディレクトリを用意する。ここではbackupというディレクトリを用意した。
バックアップは、「mondoarchive」コマンドで行う。例えば、/homeのバックアップをISOファイルとして/backupに保存するには、以下のオプションを付ける。
# mondoarchive -Oi -I /home -d /backup
Initializing...
See /var/log/mondo-archive.log for details of backup run.
Checking sanity of your Linux distribution
Done.
(省略) |
上記の場合は、CDへのバックアップ用ISOファイルとフロッピーディスク用のboot+dataイメージが作成される。例えば、DVD用のISOイメージを作成するために「-s」オプションでISOイメージの上限サイズを変更したり、「-g」オプションで進ちょく状況をGUIで表示することも可能だ。以下は、GUIモードでDVD用のISOイメージを作成するときの例だ。
# mondoarchive -Oi -g -F -s 4g -I /home/nori -d /backup |
以下は、mondoarchiveコマンドの主なオプションだ。
オプション |
意味 |
-O |
システムファイルをCD、テープ、ISOイメージ、NFSマウントにバックアップする |
-V |
現在のファイルシステムとバックアップイメージを比較する |
-i |
ISOイメージを作成する |
-D |
差分バックアップを実行する |
-E パス |
バックアップから除外するディレクトリを指定する |
-I パス |
バックアップするディレクトリを指定する |
-d バックアップ先 |
バックアップ先(ディレクトリやデバイスなど)を指定する |
-g |
進ちょく状況をGUIで表示する |
-s サイズ |
バックアップメディアの容量を指定する(700mや4gのような指定も可) |
-F |
フロッピーディスク用のイメージを作成しない |
オプションの詳細については、man mondoarchiveを参照のこと。
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GUIモードでバックアップ中のMondo Rescue |
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