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Nautilusでスクリプトを使用するには 北浦訓行 |
Nautilusには、スクリプト(例えば、bashのシェルスクリプト)を実行する機能がある。ここでは、その方法について紹介する。
まず、シェルスクリプトを作成する。今回は、Nautilusで使用可能なスクリプトを公開している「G-Script」の「filetype」というスクリプトを引用する。
filetypeは、選択したファイルのタイプをダイアログボックスで表示できる。スクリプトの内容は以下のとおりだ。
#!/bin/sh |
Nautilusのスクリプトは、~/.gnome2/nautils-scriptsというディレクトリに置く必要がある。テキストエディタで作成する場合は、以下のコマンドを実行して、上記のスクリプトをコピー&ペーストする。
$ vi ~/.gnome2/nautils-scripts/filetype |
ちなみに、Nautilsで作成する場合は、デスクトップにある[××のホーム]アイコンを右クリックして、メニューから[フォルダの閲覧]を選択してNautilsを起動する。
そして、ロケーション・バーの左端にあるアイコン(ポイントすると「場所バーのボタンとテキストベースのものの間で切り替えます」というポップアップが表示される)をクリックして、[場所]のテキストボックスを表示する。
次に、[場所]のテキストボックスに「~/.gnome2/nautilus-scripts」と入力して[Enter]キーを押すと、~/.gnome2/nautils-scriptsディレクトリが表示される(初期状態ではファイルはない)。
~/.gnome2/nautils-scriptsディレクトリを右クリックして、[ドキュメントの生成]−[空のファイル]を選択して、ファイル名を「filetype」とする。
~/.gnome2/nautils-scriptsディレクトリにfiletypeを作成 |
続いて、[filetype]をダブルクリックし、geditを起動する。そして、上記のプログラムをコピー&ペーストして保存/終了する。
geditで作成したfiletypeのスクリプト |
次に、作成したfiletypeに実行属性を付加する。コマンドで行う場合は、以下のとおりだ。
$ chmod +x ~/.gnome2/nautils-scripts/filetype |
Nautilusで付加する場合は、filetypeを右クリックして、メニューから[プロパティ]を選択する。そして、[filetypeのプロパティ]ダイアログボックスが表示されるので、[アクセス権]タブをクリックして、[プログラムとして実行することを許す]をオンにする。
[filetypeのプロパティ]ダイアログボックスの[アクセス権]タブ |
設定が完了したら[閉じる]ボタンをクリックして、ダイアログボックスを閉じる。
これでNautilusの[ファイル]メニューやファイルを右クリックしたときのメニューに[Scripts]という項目が表示される。
[ファイル]メニューの[Scripts] |
右クリックメニューの[Scripts] |
filetypeスクリプトを実行すると、選択したファイルのタイプなどが表示される。
filetypeのメッセージ |
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