Linux Tips |
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POSIX ACLを使用するには
北浦訓行
2007/5/9 |
Linuxでは、カーネル2.6でPOSIX ACL(Access Control List)がサポートされ、従来のパーミッションによる指定と比較して、より柔軟なアクセス制御が可能になった。
Fedora Core 6の場合、デフォルトでACL関連のツールがインストールされるが、ACL自体はオフの状態になっている。ACLを使用するには/etc/fstabを開いて、以下のようにマウントのオプションで「acl」を指定する。
/dev/VolGroup00/LogVol00 / ext3 acl 1 1 |
設定を変更したら、システムを再起動する。
ACLが有効になっているかどうかは、mountコマンドで確認できる。
$ mount
/dev/mapper/VolGroup00-LogVol00 on / type ext3 (rw,acl) ←「acl」の文字があればACLが有効
(省略) |
ACLの設定を行ったり、設定内容を確認する場合は、「setfacl」コマンドと「getfacl」コマンドを使用する。例えば、baby.aviというファイルに対して、ユーザー「yuki」に読み込みのアクセス権を与える場合は、以下のとおりだ。
$ ls -l baby.avi
-rwx------ 1 nori nori 3627384 5月 7 16:59 baby.avi
$ setfacl -m u:yuki:r baby.avi |
変更の結果は、getfaclコマンドで確認できる。
$ getfacl baby.avi
# file: baby.avi
# owner: nori
# group: nori
user::rwx
user:yuki:r-- ←yukiが追加された
group::---
mask::r--
other::--- |
また、ACLが設定されると、ls -lコマンドでパーミッションの表示部分に「+」が付加される。
$ ls -l baby.avi
-rwxr-----+ 1 nori nori 3627384 5月 7 16:59 baby.avi |
setfaclとgetfaclの使用方法は、manページを参照のこと。
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