Linux Tips |
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キーボード操作でプログラムを起動するには
北浦訓行
2008/9/17 |
キーボードの操作でソフトウェアを起動したり、フォルダを開いたりするには、GNOME Do(http://do.davebsd.com/)を使うのが便利だ。GNOME Doは、GNOME用のプログラムランチャーで、プログラムの実行などをキーボードの操作で行うことができる。ここでは、GNOME Doの使用方法を説明する。
GNOME Doは、ほとんどのディストリビューションでパッケージが用意されている。インストール方法は、GNOME DoのWikiページを参照していただきたい。Fedora 9の場合は、標準のリポジトリにパッケージが用意されているため、yumコマンドでインストールできる。
【注意】
原稿執筆時点ではバージョンが0.4.0.1と古い。最新版は0.6で、0.5以降では右上の[▼]をクリックして、プロパティ画面などを表示することができる。 |
インストールが完了したら、ログアウトして再ログインするか、GNOME端末などのターミナルエミュレータでgnome-doコマンドを実行する。
すると、GNOME Doの画面が表示される。
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GNOME Doの起動画面 |
この状態で、起動したいプログラム名やファイル名などを入力する。例えば「fire」と入力すると、次の画面のようにFirefoxのアイコンが表示される。
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Firefoxのアイコンが表示されたGNOME Do |
この段階で[Enter]キーを押すと、Firefoxが起動する。ここで[Enter]キーを押さないで、[↓]キーを押すと、入力した文字(ここでは「fire」)に近いプログラムの一覧が表示される。
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入力した文字に似ているプログラムの一覧(クリックすると拡大します) |
左側のボックスにプログラムのアイコンが表示されている間、右側のボックスには「Run」と表示されている。しかし、例えば左側のボックスにフォルダが表示されると、右側のボックスは「Open Terminal Here」に変わる。
この状態で[Tab]キーを押して右のボックスにフォーカスを移し、[↓]キーを押すと、フォルダに対するアクションの一覧が表示される。
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アクションの一覧 |
フォルダに対するアクションでは、[Open Terminal Here](選択されたフォルダがカレントの状態でターミナルで開かれる)や[Open](選択されたフォルダをNautilusで開く)などが選択できる。
簡単に紹介したが、GNOME Doの機能は非常にシンプルだ。ただし、プラグインをインストールすることによって、GNOME Doの機能を拡張することができる。Fedora 9の場合は、gnome-doパッケージをインストールしてもプラグイン用のフォルダが作成されないので、ユーザーが以下のコマンドを実行して作成する必要がある。
$ mkdir -p ~/.local/share/gnome-do/plugins |
プラグインは、https://wiki.ubuntu.com/GnomeDo/Pluginsのリンクからダウンロードできる。ここでは、一例として「GNOME Session」をダウンロードしてみる。
[Download]のリンクをクリックすると、GNOME-Session.dllというファイルがダウンロードされる。これがGNOME Doのプラグインになる。GNOME-Session.dllを~/.local/share/gnome-do/pluginsに移動して、GNOME Doを再起動すると、GNOME Sessionプラグインが有効になる。
GNOME Sessionプラグインにより、シャットダウンや再起動などのコマンドが使用できるようになる。
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Restart |
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Shutdown |
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Log Out |
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Lock Screen |
なお、GNOME Doは本来[Windows]+[Space]キーで表示されるのだが、Fedora 9の場合それでは呼び出すことができない。対策は「GNOME Doのキーバインドを変更するには」を参照。
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