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Fedora 9にVMware Toolsをインストールするには
北浦訓行
2008/9/17 |
VMware仮想マシン上のFedora 9にVMware Toolsをインストールすると、インストール作業自体は正常に完了するが、設定プログラム(vmware-config-tools.pl)を実行するとエラーになってしまう。これは、vmware-config-tools.plが想定しているデフォルトのフォルダ構成が、Fedora 9では一部異なるために発生する。
ここでは、デフォルトのオプションを選択してインストールした仮想マシン上のFedora 9にVMware Toolsをインストールする手順を説明する。
VMware Toolsを使用するには、コンパイラ(GCC)やカーネルヘッダ(kernel-devel)などが必要になる。これらは、以下のコマンドでインストールできる。
# yum install gcc kernel-devel |
次に、VMware Toolsをインストールする。X Windows Systemを起動したら、VMware Workstationの[VM]メニューを開いて[VMware Toolsのインストール]を選択すると、デスクトップ上にVMware Toolsという名称のCD-ROMアイコンが表示される。このアイコンをダブルクリックすると、[認証]ダイアログボックスが表示されるので、rootのパスワードを入力して[認証する]ボタンをクリックする。すると、VMware Toolsのrpmパッケージがインストールされる。
インストールが完了したら、VMware Toolsの設定プログラム(vmware-config-tools.pl)を起動する。その際には、GNOME端末などのターミナルエミュレータで実行しなければならない。
GNOME端末を起動したら、rootになってlnコマンドでカーネルヘッダがインストールされたディレクトリのシンボリックリンクを作成する。
# ln -s /usr/src/kernels/2.6.25.14-108.fc9.i686 /usr/src/linux |
そして、VMware Toolsの設定コマンドを実行する。
途中で設定について何度も質問されるが、原則として[Enter]キーを押していけばいい。最終的に以下のように、画面解像度を指定する画面になるので、解像度を数字で指定する。
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画面解像度を指定する画面 |
しばらくして「Enjoy,」というメッセージが表示されたら、VMware Toolsのインストールは完了だ。この瞬間から、マウスポインタがホストOSとゲストOS間でシームレスに移動できるようになる。また、vmware-toolboxコマンドでVMware Toolsのプロパティが表示される。
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[VMware Tools Properties]ダイアログボックス |
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