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音楽サーバを構築するには
北浦訓行
2008/11/26 |
音楽サーバを構築する場合には、Firefly(旧mt-daapd)を使用する。
Firefly(http://www.fireflymediaserver.org/)は、iTunesに対応したメディアサーバだが、「音楽サーバの曲を再生するには」で説明しているように、Linux上の音楽プレーヤーソフトでも利用することが可能だ。ここでは、Fedora 9を対象に、Fireflyによる音楽サーバの構築について説明する。
Fedora 9のリポジトリにはFireflyのパッケージが用意されているため、yumコマンドでインストールできる。
インストールが完了したら、rootでログインして設定ファイル(/etc/mt-daapd.conf)を変更する。
まずは、管理者用パスワードを変更する。初期設定では、以下のようになっている。
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次に、音楽データを保存するディレクトリを指定する。初期設定は、「/mnt/mp3」になっている。
↓
また、サーバ名を変更することも可能だ。初期設定は「mt-daapd」である。
/etc/mt-daapd.confの編集が完了したら、変更を保存する。そして、存在しない場合は「mp3_dir」で指定したディレクトリを作成して、必要に応じてアクセス権を変更する。
以上で準備は完了だ。mt-dappdを起動して、システム再起動時にも実行されるように設定する。
# service mt-daapd start
# chkconfig mt-daapd on |
続いて、ファイアウォールの設定を行う。Fedora 9の場合、Fireflyが使用するポートがブロックされているため、[ファイアウォールの設定](system-config-firewall)でポート3689番を許可する。
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[ファイアウォールの設定] |
以上で準備は完了だ。
Fireflyの管理はWebブラウザで行う。Webブラウザを起動したら、http://localhost:3689/にアクセスする。すると、[ユーザー名とパスワードを入力してください]というダイアログボックスが表示されるので、ユーザー名に「administrator」、パスワードに/etc/mt-daapd.confで設定したパスワード(デフォルトは「mt-daapd」)を入力して[OK]ボタンをクリックする。
管理画面はタブで分類されている。[config]タブをクリックすると、設定を変更できる。また、[status]タブでは管理している楽曲数などを確認することができる。
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Firefoxで表示した管理画面([status]タブ) |
Fedora 9の場合、音楽CDをCD-ROMドライブにセットすると、自動的に[音楽CD取り込みツール](Sound Juicer)が起動する。この設定ダイアログボックスで、楽曲フォルダを/etc/mt-daapd.confで指定したフォルダに変更しておくと、自動的にそのディレクトリにリッピングした楽曲データが保存される。
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[音楽CD取り込みツール]の設定ダイアログボックス |
余談であるが、Fireflyと同じLANに接続されたPCでiTunesを起動すると、自動的にFireflyが認識され、そこに保存された楽曲データをiTunesで再生することも可能だ。その場合は、iTunesで再生可能なフォーマット(.mp3など)でリッピングしておかなければならない。
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Fireflyを認識したiTunes |
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