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前回「Oracleのバックアップ/リカバリの仕組みとは?」で、バックアップとリカバリの概要を紹介しました。今回はそれに関連し、データベースのバックアップについて詳しく学びましょう。
ARCHIVELOGモードとNOARCHIVELOGモード、それぞれにおけるバックアップ方法が対象となります。モードの違いによる注意点、RMANを使用したバックアップの概念を理解しておきましょう。
Oracleデータベースのバックアップには、OSコマンドを使用したユーザー管理のバックアップと、RMANを使用したサーバ管理のバックアップがあります。
RMANを使用することで、次のようなバックアップが可能です。
RMANによるバックアップを利用するには、rmanコマンドラインユーティリティもしくはEnterprise Managerを使用します。Enterprise Managerでは、「バックアップ設定の構成」ページと「リカバリ設定の構成」ページにてバックアップに必要な事前設定を行い、「バックアップのスケジュール」ページにてバックアップをスケジュール化することができます。
誤った操作が行われた時間を識別するために、LogMinerユーティリティが使用できます。LogMinerでは、REDOログファイルから、実行されたSQL文、実行したユーザー、実行した時間などを確認インスタンスを再起動することで図れます。Oracleサーバは、インスタンス障害が発生した後のインスタンス起動時に、自動的にインスタンスのリカバリを行います。インスタンスのリカバリでは、REDOログファイルを再度適用するロールフォワード、COMMITされていないトランザクションを取り消すロールバックが行われます。
Oracle Database 10gより用意されたフラッシュリカバリ領域が構成されている場合、RMANによるバックアップは、デフォルトでフラッシュリカバリ領域に格納されます。
保存先を変更することも可能なのですが、フラッシュリカバリ領域を使用することで、ディスク領域の使用を効率化することができます。具体的にはフラッシュリカバリ領域のサイズを超える場合、保存方針に従って、古いバックアップを自動的に削除してくれます。
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