先に解説したとおり、インシデント・パッケージの作成には、Logicalパッケージを作成後、Physicalパッケージの手順でZIPファイルを作成します。今回は、Problem_IDとIncident_IDからインシデント・パッケージを作成する手順についての実行例を記載します。
先に記載したProblem_ID: 3を指定して実行します。
adrci> ips create package problem 3 Created package 2 based on problem id 3, correlation level typical
これでLogicalパッケージの作成は完了です。「Created package 2」と表示されていることから、作成されたパッケージ番号は「2」です。
さきほど作成したLogicalパッケージを基にPhysicalパッケージを作成します。この際、先の出力結果にあったたパッケージ番号「2」を指定します。
今回「C:\test」を指定し、「C:\test」ディレクトリ配下にZIPファイルを作成しています。
この指定を省略した場合には、カレントディレクトリにZIPファイルが作成されます。
adrci> ips generate package 2 in C:\test Generated package s in file C:\test\ORA600kok_20080709160417_COM_1.zip, mode complete
Incident_IDを指定した場合の手順についても同様です。以下、実行例を記載します。
adrci> ips create package incident 7331 Created package 3 based on incident id 7331, correlation level typical
adrci> ips generate package 3 in C:\test Generated package 3 in file C:\test\ORA600kok_20080709192636_COM_1.zip, mode complete
今回でログに関する説明は終りです。11gについては、これまで主流であったbackground_dump_destやuser_dump_destなどのパラメータが廃止されており、概念についても大きく変わっているため、初めて11gを触られる方は戸惑うかもしれません。本稿が少しでも役に立てばと思います。
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