続いてiSCSIターゲットサーバの構成を行う。iSCSIイニシエータのプロパティで「動的検出」タブより、「追加...」を選択し、iSCSIターゲットサーバのIPアドレスを入力する。
iSCSIターゲットサーバが登録されたことを確認する。
以降はファイバチャネルSANの利用時と同様に、LUNやVMFSの再スキャンを行うことでターゲットLUNのディスカバリ、構築済みVMFSのマウントなどを行うことができる。なお、iSCSIターゲットサーバの登録後「閉じる」を選択すると、この再スキャン処理をすぐに実行するかどうかを確認するダイアログウィンドウが表示される。ここでは「はい」を選択し、即座に再スキャン処理を実行している。
再スキャンが完了すると、構成されているターゲットLUNが確認できるようになる。
なお、vmhba32とはiSCSIソフトウェアイニシエータ用に予約されているアダプタ名である。VMware ESX 3.5でiSCSIソフトウェアイニシエータを構成した場合はこの値が固定的に利用される。
以降の構成手順はファイバチャネルSAN利用時と同様である。VMFSを構成し、同ボリュームを共有する他のESX上でこれを認識させるため再スキャン処理を実行する。
今回はまずファイバチャネルSANの構成手順の続きということで、VMFSの構築と共有手順を紹介した。次に、iSCSIソフトウェアイニシエータの構成手順を紹介した。iSCSIは、イニシエータの有効化とターゲットサーバの登録さえ行ってしまえば、その後は基本的にファイバチャネルSANと同様の感覚で利用することが可能になる。
次回はストレージ機構の3回目ということで、NFSデータストアの構成方法と、Raw Device Mapping (RDM) と呼ばれる構成方法について解説する。
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