常識破りの携帯Flashアニメーション術一撃デザインの種明かし(4)(2/2 ページ)

» 2009年06月25日 00時00分 公開
[カヤックモバイル$面白法人カヤック]
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さらに差を付けるFlashアニメーション

 “前歩き”を基に手前にキャラクターを拡大することで、空間を感じさせる演出も可能です。

携帯では、ほとんど見られない表現です

ここまで動くのは携帯の中でコンチだけです

サイズを変えすぎると不自然になります

 足の大きさを変えないところがミソです。

 「阿波踊り」を依頼されたときは驚きましたが、それでも「できない」とはいいたくないので……。

ちょっと厳しいですが……。

 こんな感じで作りました。頭で腕の長さをごまかして、リズムで阿波踊りの雰囲気を出してます。

 実は僕自身もコンチを制作するまでアウトラインありのデータは扱いにくいだけだと思っていました。

 今回、実際にアニメーションを作ってみて、アウトラインに『骨』の役割を持たせることによってキャラクターの動きに個性を出すことができたと思います。

携帯Flashの特徴

 最後に携帯Flashでアニメーションを作るときの注意点をまとめます。

 携帯Flashの最も厄介なのは機種依存が激しいという点です。

 機種によって再生速度が変わるのは、アニメーターにとって頭が痛い問題です。

 Flash Liteをサポートしている携帯のほとんどは、15〜20fps(1秒当たりに再生されるフレーム数)でFlashを再生します。

 機種によってバラバラなので、ある程度の速度のズレを考えて制作する必要があります。

秒間20コマ

秒間15コマ

 20fpsの機種では1秒間に20コマ表示されるので、15fpsのものと比べて表示速度が速くなります。

 さらに、パソコンと比べて当然スペックが低いので、複雑な処理をさせると途端に動作が重くなります。

 コンチは基本的にFlashのトゥイーンでアニメーションさせていますが、トゥイーンはマシンへの負荷が高いので、使い過ぎると簡単に処理落ちしてしまいます。

※ Flashのトゥイーンとは、シンボルをA地点からB地点に移動したときに、中間のアニメーションを自動で付けてくれる機能です。

中割り作業を自動でやってくれます

 トゥイーンの処理が重いからといって、1コマずつアニメーションさせていては、あっという間に容量が大きくなるという問題もあります(Flash Liteの容量限界は100Kbytes)。

 そんな問題を解決しながら出来上がった“ポケットフレンズ・コンチ”。どうぞお試しください!

ポケットフレンズ コンチケータイサイトはこちら


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