第10回 jQuery 1.4編連載:jQuery逆引きリファレンス(15/17 ページ)

» 2010年08月27日 00時00分 公開



「連載:jQuery逆引きリファレンス」のインデックス

連載目次


 toArrayメソッドを利用することで、現在の要素セット(jQueryオブジェクト)の内容を標準的なDOM Elementオブジェクト配列に変換できます。

 例えば、$()関数で取得した要素セットを外部ライブラリに引き渡す際には、jQueryオブジェクトのままでは渡せませんので、あらかじめtoArrayメソッドでDOM Elementオブジェクトに変換しておく必要があります。

 getメソッドにも似ていますが、getメソッドが引数としてインデックス番号を受け取れるのに対して、toArrayメソッドでは引数を指定できません。

 以下は、id="news"配下の<img>要素を取得し、そのalt属性の値を順にダイアログ表示する例です。

<script type="text/javascript">

$(function() {

  // <img>要素を標準のDOM Elementオブジェクトとして取得
  var imgs = $('#news img').toArray();

  // <img>要素のalt属性を順にダイアログ表示
  for (var i = 0; i < imgs.length; i++) {
    window.alert(imgs[i].alt);
  }

});

</script>

  ……中略……

<ul id="news">
  <li><img src="http://www.wings.msn.to/books/978-4-7980-2401-1/978-4-7980-2401-1_logo.jpg" alt="ASP.NET MVC実践プログラミング" /></li>
  <li><img src="http://www.wings.msn.to/books/978-4-7981-1957-1/978-4-7981-1957-1_logo.jpg" alt="10日でおぼえるASP.NET入門教室" /></li>
  <li><img src="http://www.wings.msn.to/books/978-4-8399-2708-0/978-4-8399-2708-0_logo.jpg" alt="JavaScriptマスターブック" /></li>
</ul>

リスト144 取得した<img>要素のalt属性を、順にダイアログ表示(ToArray.html)
このHTMLを実際にブラウザで開く


ブラウザで開く

リスト144の実行結果

 toArrayメソッドは標準的な要素オブジェクトを返しますので、その内容を取得するにも「imgs[i].alt」のように記述している点に注目です。

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