第10回 jQuery 1.4編連載:jQuery逆引きリファレンス(12/17 ページ)

» 2010年08月27日 00時00分 公開



「連載:jQuery逆引きリファレンス」のインデックス

連載目次


 prevUntil、nextUntilメソッドは、現在の要素を基点として、それぞれ引数expに指定されたセレクタ式に合致する要素が見つかるまで、その兄弟要素を取得します(prevUntilメソッドは前方向、nextUntilメソッドは後方向への検索)。

 具体的なサンプルも見てみましょう。以下は、テキストに「Web」という文字を含む<li>要素を基点に、それぞれ、

  • 前方向に、テキストに「Win」を含む<li>要素
  • 後方向に、テキストに「VSTO」を含む<li>要素

を検索し、それぞれ合致する要素セットの背景色を、ライム、黄色に変更するサンプルです。

<script type="text/javascript">

$(function() {
  $('li:contains(Web)') // テキストに「Web」を含む<li>要素
    .prevUntil(':contains(Win)') // 前方向に、テキストに
                                 // 「Win」を含む<li>要素

    .css('backgroundColor', 'Lime') // 背景色をライムに
    .end() // 直前の操作をキャンセル
    .nextUntil(':contains(VSTO)') // 後方向に、テキストに
                                  // 「VSTO」を含む<li>要素

    .css('backgroundColor', 'Yellow'); // 背景色を黄色に
});

</script>

  ……中略……

<ul>
  <li>Windowsフォーム</li>
  <li>WPF</li>
  <li>Webフォーム</li>
  <li>ASP.NET MVC</li>
  <li>Silverlight</li>
  <li>VSTO</li>
</ul>

リスト141 (PrevNextUntil.html)
このHTMLを実際にブラウザで開く


ブラウザで開く

リスト141の実行結果

 prevUntil/nextUntilメソッドの結果には、セレクタ式(引数exp)に合致した要素そのものは含まれ“ない”点にも注目してください。

 セレクタ式が省略された場合、もしくは、合致する要素がなかった場合、prevUntil/nextUntilメソッドはそれぞれすべての兄/弟要素を抽出します。これは、prevAll/nextAllメソッドと同じ挙動です。

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