まず、3Dキャラクターを配置する「床」を作成する。「床」には「Plane」を使う。Hierarchyの「Create」→「3D Object」→「Plane」、名前に「floor」とする。Hierarchyから「Plane(floor)」を選択し、「Inspector」内の「Transform」の値を、表1のように設定する。
Position | X=0 | Y=-1 | Z=0 |
---|---|---|---|
Rotation | X=0 | Y=0 | Z=0 |
Scale | X=15 | Y=5 | Z=15 |
Scene画面とGame画面で見ると図5のように見える。
次に、「Project」内の「Locomotion Setup」の「Animations」フォルダにある、「DefaultAvatar.fbx」をScene画面の「floor」の上にドラッグ&ドロップする(図6)。
この状態で、カメラからどのように見えるかGame画面で確認しながら「DefaultAvatar」がある程度の大きさで表示されるよう調整する。図7のように見えるように調整する。
Hierarchyから「Main Camera」を選択すると、デフォルトでは「トランスフォームツール」の「移動」が選択された状態で、3本の矢印が表示されるので、この矢印を、Game画面を見ながら操作して配置すると簡単だ。
後で分かるが、このカメラの位置には、あまりこだわる必要はない。なぜなら、最終的にはカメラが3Dキャラクターを自動的に追従するように設定するからだ。しかし、「カメラをどう動かせば、キャラクターがどのように表示されるか」を知っておく必要があるため、3本の矢印での移動方法を解説しておいた。
さて次は、いよいよこの3Dキャラクターを動かしてみよう。
まずHierarchy内で「DefaultAvatar」を選択し、「Inspector」内の「Animator」の「Controller」の右端隅にある「○に・」のアイコンをクリックして、「Select RuntimeAnimatorController」を表示させて、その中から「Locomotion」を選択する(図8)。
次に、Hierarchyの「DefaultAvatar」を選択し、「Inspector」内の「Add Component」で「Scripts」を選択し、表示される「Locomotion Player」を追加する(図9)。
この状態からプレー画面を実行すると、動画1のように3Dキャラクターをキーボードの矢印キーで操作できるようになる。
この状態では、カメラが3Dキャラクターに追従していないので、3Dキャラクターが画面から隠れてしまう。そこで、Hierarchyから「Main Camera」を選択し、「Inspector」内の「Add Component」から「Camera-Control」を選択し、表示される「Smooth Follow」を選択する(図10)。
すると、図11のように「Main Camera」の「Inspector」内に「Smooth Follow(Script)」の項目が追加される。
図11の「Smooth Follow」内の「Target」の横にある「○に・」ボタンをクリックする。「Select Transform」の画面が表示されるので、「DefaultAvatar」を選択する(図12)。
「Smooth Follow」内にある「Distance」はキャラクターとカメラからの距離を表し、値を大きくすると、カメラが対象から遠く離れて追従するようになる。値を小さくすると、カメラが対象に近づいて追従する。ここでは、デフォルトの「2.75」のままにしている。またHeightはキャラクターからのカメラの高さの位置を表す。デフォルトのままにしている。各自がいろいろ値を変えてどのように表示されるか、確認してほしい。
では、この状態で、再度プレー画面を実行してみよう。今度は動画2のように、カメラが3Dキャラクターを追い掛けてくれる。
これで、3Dキャラクターを動かすことはできた。次は、3Dキャラクターの前に障害物を置いて、障害物に衝突すると動けないようにしてみよう。
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