クリップボードにWebサイトのURLや検索エンジンで検索したい文字列が入っている場合、アドレスバーなどに貼り付けた後、通常は[Enter]キーを押す必要がある。これを簡単にするために、Edgeの貼り付けメニューに[貼り付けて移動]や[貼り付けて検索]が追加されている。これを使うと、キーボードを使わすにページ移動や検索ができるようになる。
Webブラウザが持つ基本的な機能は限定的であるし、全てのユーザーの要求に応えるような万能なWebブラウザを作ることは不可能だ。そこで必要になってくるのが、Webブラウザの機能を拡張したり、強化するためのアドオンや追加機能である。
リリース当初のEdgeは機能も少なく、IE向けのActiveXコントロールもFlash Player以外は使用不可、HTML5のサポートも不十分、機能拡張は一切利用できないなど、非常に不便なブラウザであった。Windows 10 Anniversary UpdateのEdgeではこれが改善され、幾つかの拡張機能も追加できるようになっている。
とはいえ、現状では利用できる拡張機能はまだ非常に少ない。Edgeの拡張機能はW3Cの「Browser Extension Community Group」で標準化されている仕様に基づいているので、今後は普及が進むものと思われる。
Edgeの検索エンジンはデフォルトではBingのみが登録されている。新しい検索エンジンを追加する場合、IEなら「アドオンの管理」画面から「追加の検索プロバイダーを検索」を実行すると、追加可能な検索エンジンが一覧表示されるので、ユーザーはその中から適当なものを選ぶだけで簡単に設定できた。
Edgeの場合は、「OpenSearch 1.1」という検索エンジンの規格に合致したWebサイトを開いておいてから設定画面で操作する必要があるなど、少し面倒である。詳細は以下の記事を参照していただきたい。
なお、以上の操作で検索エンジンを変更しても、その対象となるのは上部のアドレスバーからの検索時だけである。Webページ上にある文字列を選択して右クリックしても、検索メニューには「Bing検索」か(Cortanaが利用できる場合は)「Cortanaに質問」しか表示されない。
ところでIE11上で右クリックすると表示されるメニューで[プロパティ]を実行すると、そのWebページに関するさまざまな情報がまとめられたプロパティダイアログが表示される。だが、Edgeにはこれに相当する情報を表示する機能はないようである。
例えばIE11でHTTPS接続しているWebサイトのプロパティを見ると、次のように表示される。
同じWebサイトをEdgeで見ると、次のように暗号化されていることは分かるが、それ以上の情報はほとんど得られない。多くの情報が表示されても、それが理解/活用できなければあまり意味はないのだが、あまりにも少なすぎると心配になってしまう。
IEでは、お気に入りやお気に入りバーへURLを追加する場合、アドレスバーにあるアイコンをお気に入りバーやお気に入りが保存されているフォルダへ直接ドラッグ&ドロップするという方法があった(TIPS「マウス操作でIEのホームページ/お気に入りを素早く設定する」参照)。
だが、Edgeではそのような簡便な方法は利用できない。アドレスバー横にある[☆]ボタンを使って、お気に入りやお気に入りバーに追加する必要がある。
アドレスバーのアイコンをドラッグ&ドロップしてショートカットを作成することはできないものの、Webページ中に表示されている「リンク」をドラッグして、デスクトップやフォルダへドロップすることは可能である。これは昔からIEでも利用可能な、Webサイトへのショートカット(.urlファイル)を作成する方法である。
Edgeを起動した時に最初に表示するホームページは、後述の設定メニューから変更できる。先ほどのお気に入りの登録方法と同じく、IEのときのように、アドレスバーに表示されているアイコンを[ホーム]ボタン(デフォルトでは非表示)にドロップするという方法は使えない(TIPS「マウス操作でIEのホームページ/お気に入りを素早く設定する」参照)。
Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.