IT業界は求人多いの? 文系出身でも大丈夫?――IT業界に就職したい、エンジニアになりたい就活生の疑問に、就活のプロがお答えします。
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IT業界就活のイロハを解説する本連載、前回は「IT業界就活の超基本」前編として、エンジニアとして就職するには資格を持っていないといけないのか? SPI対策は必要なのか? などを解説した。今回も引き続き、IT業界就職の「キホンのキ」をおさらいする。
IT業界といっても、いろいろな業態があるし、いろいろな仕事がある。社会に出る前の学生が、リアルなIT業界の姿を知らないのは当たり前だ。
何も恐れる必要などない。ずばり聞いちゃおう!
まずは、就活生の皆さんが最も知りたいであろう「求人」についてだ。IT業界は人手不足で、いつでもITエンジニアを募集しているというウワサは本当なのだろうか?
ズバリ。その通りだ。いつの時代にも成長業種と衰退業種があり、ここ20年、最も成長著しいジャンルがITだ。IT企業はもちろん、非IT企業も社内SEなどのエンジニアを求めている。
皆さんは「2015年問題」をご存じだろうか。2014年から2016年にかけて、マイナンバー制度に伴うシステム開発や、複数の大手銀行のシステム統合といった超大型IT案件特需が起こり、IT人材不足が発生した現象を称したものだ。
今後は、2020年の東京オリンピックに向けて、多くの海外旅行客を受け入れるためのIT環境整備や、テロ対策を含めたセキュリティ対策のIT特需が発生するといわれている。オリンピックで潤うのはホテルや観光産業だけじゃないのだ。
表1はIT人材の人材不足感を経年で調査した結果だ。リーマンショックでいったんは減少したものの、近年また急速にIT人材のニーズが増えている。9割近いIT企業が「人が足りない」と感じているのだ。
表2を見ると、人材不足を補うために、大企業ほど新卒採用を重視していることが分かる。企業規模が小さいと、即戦力を必要として中途採用を重視する傾向が強いが、大企業は新卒社員を採用して育成しようとする傾向がある。
就活生の皆さんにとって、これほど力強い事実はないだろう。IT業界は、これからの日本にとって最も成長が期待される領域で、新卒採用ニーズがとても高いのだ。
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