IT業界が新卒ウェルカムなのは分かったが、そこで募集している「ITエンジニア」とは、そもそもどんな職業なのだろうか?
ITエンジニアは、むちゃくちゃ細かく分類できる。それぞれに必要とされる能力要件が異なるし、キャリアによって適する職種も異なってくる。
ここで、経済産業省が示したモデルを紹介しよう(表3)。求められる高度IT人材(要するに将来はこうなってほしいというITエンジニアのモデルですね)を、3つの人材像と7つの人材類型で定義している。
企業の経営課題に対して、ビジネスモデル構築、プロセス改善、製品・サービス開発など、ITの活用により高付加価値を創造する新たなIT戦略を構築する人材
信頼性・生産性の高いシステムを構築し、その安定的な運用を実現する人材
ITを最大限に活用して、知識創造革命、活力ある安心な未来社会の実現など、新たなソリューションや製品を作り出す人材
この3つの人材像をさらに細分化して職種ごとで整理したのが下の表だ。
ITの職種とレベル定義は新しく、まだまだなじみがない言葉も多い。上記は高度IT人材の定義であり、新卒採用者はまず「プログラマ」「システムエンジニア」「ネットワークエンジニア」「データベースエンジニア」「Webエンジニア」などの職種から業界に入る。
その後、徐々に専門性を高め、他職種と連携を図ってより広範囲な領域をカバーする「PM(プロジェクトマネジャー)」や、多言語を駆使して海外と連携したプロジェクトを回す「ブリッジSE」などの能力を身に付け、上記のような高度IT人材へとキャリアアップしていくのだ。
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