【 iconv 】コマンド――文字コードを変換するLinux基本コマンドTips(46)

本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、「iconv」コマンドです。

» 2016年09月12日 05時00分 公開
[西村めぐみ@IT]

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 本連載では、Linuxの基本的なコマンドについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、文字コードを変換するための「iconv」コマンドを解説します。

iconvコマンドとは?

 「iconv」は、ファイルなどのエンコーディング、いわゆる文字コードを変換するためのコマンドです。

 使用できる文字コードは「iconv -l」で確認できます。なお、文字コードの指定は大文字でも小文字でも構いません。


書式

iconvコマンドの書式

iconv [オプション] [ファイル1 ファイル2……]

※[ ]は省略可能な引数を示しています





iconvコマンドの主なオプション

 iconvコマンドの主なオプションは次の通りです。

短いオプション 長いオプション 意味
-f コード --from-code=コード 入力のエンコーディング(文字コード)
-t コード --to-code=コード 出力のエンコーディング(文字コード)
-c 変換できなかった文字を出力しない
-s --silent 対応していないなどで変換できなかった場合にエラーメッセージを表示しない
--verbose 処理中のメッセージ(ファイル名など)を表示する
-o --output=ファイル 保存先のファイル
-l --list 対応しているコードを表示する


文字コードを変換して表示する

 「使用している端末はUTF-8だが、シフトJIS(Shift_JIS)で書かれたファイルを読みたい」という場合、例えば、「more」コマンドで表示するのであれば「iconv -f sjis ファイル名 | more」とします。デフォルトの出力はUTF-8なので指定は不要ですが、明示したい場合は「-t utf8」のように指定します。

コマンド実行例

iconv -f sjis -t utf8 sampletext.txt | more

(「sampletext.txt」をUTF-8で表示する)


画面1 画面1 シフトJISで書かれていたため文字化けして表示できなかったテキストファイルを、iconvコマンドでUTF-8にしたら表示できた


文字コードを変換して保存する

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