ここで、登録する画像を用意しておく。本稿では、下記URLのページに行き、ライセンスに同意して「データをダウンロードする」ボタンを押すと表示されるページの「LICENSE」タブにある「ユニティちゃんライセンス ロゴ」(図6)をダウンロードして適当なフォルダに保存しておいた。
別にUnityのロゴである必要はない。自分で書いた絵をスキャナーで読み込んで画像として保存して、それを使っても何ら問題はない。今回は手っ取り早くユニティちゃんのロゴを使用させていただいた。
図5の上部の「Target Manager」をクリックする。「Target Manager」のページが表示される。「Add Database」ボタンをクリックする。「Create Database」と表示されるので、「Name」に何でもいいので入力しておこう。本稿では「Unitychan」としておいた。「Type」は「Device」のままでいい(図7)。
「Create」ボタンをクリックすると、「Target Manager」のページに「Unitychan」が登録されている。これをクリックすると、「Add Target」ボタンが付いたページが表示されるので、このボタンをクリックする。
「Type」に「Single Image」を選択し、「File」の「Browse」で先ほど保存した、マーカーにする画像を指定する。なお、「Type」に「3D Object」を選択すると、3Dの物体を、マーカーとして利用することが可能になる。この点については後の回で別途解説していくので、お楽しみに。
「Width」は「200」程度で指定しておけばいい。筆者の場合は、「ユニティちゃんライセンス ロゴ」を「zu_06.png」というファイル名にしていたので、「Name」に「zu_06」と表示されている。「Name」の変更は可能だが、このまま先に進む(図8)。
「Add」ボタンをクリックすると、「Target Manager」に、「Name」で指定した名前で画像が表示されているはずだ。
もし、画像が表示されていない場合は、マウスの右クリックメニューから「最新の情報に更新」を押してほしい。すると指定した画像が小さく表示される。
「Rating」には「★」が「5個」付いているが、マーカーに使用する画像は、この★が少なくとも「4個」は付くようにしてほしい(図9)。星の数が3個以下程度だと、マーカーを認識しづらくなるので、画像を他のものに変更した方がいいだろう。「Rating」とは画像の認識しやすさ(Trackable)のレベルを指している。
図9のページから、「zu_06」にチェックを入れて、「Download Database(1)」というボタンをクリックする。
ずると「Download Database」ページが表示されるので、ここでは、「Unity Editor」を選択する(図10)。
「Download」をクリックすると、「Unitychan.unitypackage」の保存を聞いてくるので、先にVuforia SDKを保存したのと同じフォルダにでも保存しておこう。
以上で、マーカーの登録は完了だ。
マーカーに使う画像はA4用紙にでも印刷しておこう。この印刷した画像をPCやAndroid端末のカメラ、そしてGear VRで表示させると、3Dモデルが現われる。
次に、前回記事でも使った「ユニティちゃんライブステージ!-Candy Rock Star-」をダウンロードして適当なフォルダに保存しておこう。
解凍したら「unitychan-crs-master」というフォルダが作成され、環境によっては、このフォルダの中に同じフォルダが作成されて、各種ファイルが入っていることもある。フォルダが二重構造になっている場合は、「unitychan-crs-master」のフォルダの直下に、各種ファイルをコピーして移動させてほしい。空になった、「unitychan-crs-master」は削除する。
そして、名前を「Vuforia_UnityChan_RockStage」と変更しておこう。そのままのフォルダ名でも問題はないが、そのままのフォルダ名だと何のファイルのフォルダか分かりづらいので、分かりやすいフォルダ名に変更しておいた方が賢明だ。
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