自己分析して、履歴書を書いて、就活サイトに登録して、イベントに参加して……基本しぐさをこなすだけで就活はうまくいくのでしょうか?
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
腕に覚えがあれば、就職先企業に技術力を見て評価してほしいと考える学生は多いはず。しかし、何らかのソフトウェアやWebサービスを自作、公開しているエンジニアならば、就活でアピールできるが、特にそうした活動をしていない場合、応募書類や限られた時間の面接だけで実力を知ってもらうことは難しい。
そんな就活生に向けて「PR TIMES」がユニークな試みを行っている。
同社は、2万5000社以上が利用するプレスリリース配信サービス「PR TIMES」を運営する他、Web記事収集、分析サービス「Webクリッピング」や、スマートフォン時代のWeb接客体験を円滑にするカスタマーサポートツール「Tayori」などのWebサービスを提供する企業だ。
ここ数年、大学生、大学院生、高等専門学校生を対象とした「PR TIMES サマーインターン 内定直結ハッカソン」を開催し、優秀な活躍をしたエンジニアに、中途採用と同様の高待遇で入社できる権利を付与しているのだ。
今回は、そのハッカソンで見事最優秀賞に選ばれ、2018年4月に入社した櫻井慎也さんにお話を伺った。
櫻井さんとITとの出会いは古く、幼稚園生の頃だという。といっても、通っていた幼稚園にPCがあり、ローマ字のキーボードを触って遊んだ程度だった。
小学生の頃には早くもプログラマーに憧れたが、本格的に興味を持ったのは中学生の時だ。
「主にネットサーフィンをしていましたが、Flashのインパクトが強く、クリエイターにも憧れました。家族があまり機械に詳しくなかったので、何かトラブルが起きると、自分が解決し、褒められるとうれしい、という……(ニコリ)」
高校生になると、Javaの入門書を買い、プログラミングにチャレンジする。しかし、これはすぐに挫折した。
「読んで覚えるというのが、面白く感じられませんでした。でも、これは自分がプログラミングに向いていないのではなく、本の方が悪いに違いない、とずっと思っていました(苦笑)」
本を読むのではなく、手を動かして覚えるのが好きだという人は多い。もちろん櫻井さんもPCを前にチャレンジもした。
しかし、当時はJavaプログラミング環境を整えるのも大変で、楽しい部分に行き着く前にくじけてしまったのだという。だが、論理的に筋道を立てて考えることは好きだったようで、大学は工学部情報学科に進み、コンピュータサイエンスの基礎を学んだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.