低い収入に甘んじていることは、業界全体への裏切り――エンジニアの年収を上げる3つの方法うわっ……私の給料、少な過ぎ……?(5/5 ページ)

» 2018年10月01日 05時00分 公開
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 2018年6月に公開された「年収4600万の求人も――ビズリーチの求人動向調査でIT技術者不足が明らかに」という記事を見てみましょう。

 あくまでも「掲載している求人の年収上限」なので相当高値に振れてはいますが、今目の前にある問題を解決するためにエンジニアが必要であれば、なびいてくれるだけの金額が積まれていることが分かります。

 先ほどの記事ではIoT、AI、FinTechなど、最近ホットなワードが並んでいます。もちろん需要がホットなところではエンジニアの相場も釣り上がる傾向にありますが、「今目の前にある問題」はそういったホットなワードに関連するものだけではありません

 例えば、今動いていて売り上げを立てているサービスやアプリケーションのメンテナンスは、運営企業にとって生命線です。そういったソフトウェアは、急いで開発されていたり時間がたっていたりして、レガシー化していることも少なくありません。もはや初期の開発者は誰もいなくなり、古いアーキテクチャで動き、ドキュメントもない。そういう現場で着実にメンテをしてくれるエンジニアはとても重宝で、意外な高値がついたりするものです。

 極端な例でいうと、COBOLのエンジニアは高収入、という話があります。金融機関などのメインフレームで動くシステムは、何らかの理由でリプレースが困難だった場合、今でもCOBOLで動いています。そのメンテナンスをするエンジニアは意外に貴重で、その結果収入も上がらざるを得ない、ということのようです。

 もちろん今からCOBOLの習得にエンジニアとしてのキャリアをベットすべきかどうかは難しい判断です。ですが、ホットなワードにこだわらずとも、自分の値段を吊り上げていく道はありそうです。

まとめ

 エンジニアが「自分の相場価格を知ること」と「高値がつくよう腕を磨くこと」、そして「値付けの仕組みを知ること」の大切さをお話ししてきました。

 業界の状況を見渡すと当面このエンジニア不足の状況は続きそうですから、転職や給与交渉には有利な局面であるといえます。適切な市場価格を知るために、自分の腕前と引き出しを一度見直してみてはいかがでしょうか。

参考リンク

必要とされる能力を付けて、必用とされる場所で輝こう(写真はイメージです)
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