日本版GPS“みちびき”が本格始動したら位置情報取得はどう変わる?――2018年AI IoT系記事閲覧数ランキングGPS、AR、スマートスピーカー、AI、IoT……

2018年も多くのAI/IoT系の記事が掲載されました。本記事では、その中からベスト10を振り返ります。

» 2019年01月09日 05時00分 公開
[@IT編集部@IT]

 2018年を振り返ると、やはりというべきか「人工知能(AI)」「IoT(Internet of Things)」に関する話題や製品発表が多く、@ITでも多数の記事を公開してきました。これを受けて、@ITでは「AI IoT」というグルーピングを新たに設置。AR(拡張現実)やVR(仮想現実)なども含め、デジタルビジネスに役立つ情報を日々提供しています。

 ここでは「AI IoT」分野で2018年によく読まれた記事、ベスト10を紹介。皆さんも以下の記事から技術トレンドを読み解いてみてはいかがでしょうか。

※注:2018年1月1日〜2018年12月20日までのページビュー(閲覧)数を基準に順位を作成しています。

日本版GPSを使えば、数センチの精度で位置情報の取得が可能なのか?

 第1位は人気連載「ものになるモノ、ならないモノ」における、日本版GPS「みちびき」に関する記事です。もはや私たちの生活に欠かせないスマートフォン(スマホ)において、位置情報を使うアプリは一般的になったサービスの一つ。

 位置情報は、衛星測位システム(いわゆるGPS)、Bluetooth、Wi-Fiスポット、携帯電話基地局などの情報を基に割り出されています。そんな、GPSに関してアプリ開発者の中では「日本版GPSが本格始動すれば、数センチの精度で位置情報の取得が可能」といううわさがあります。

 果たしてこのうわさは本当なのでしょうか。本稿では、位置情報取得の仕組みや日本版GPS「みちびき」について説明。数センチ級の位置取得に関する真偽についても解説しているので、気になる方は読んでみてはいかがでしょうか。

第1位:「日本版GPS“みちびき”本格始動で数センチ級精度の位置情報取得が可能」は本当か

衛星測位に関し、複数のアプリ開発者の、真偽に疑問符が付く言説に接した。それは、「日本版GPSが本格始動すれば、数センチの精度で位置情報の取得が可能」というものだ。スマホの測位機能だけでそこまでの精度が確保できるものだろうか。「数センチ級精度の疑惑」を晴らすべく、日本版GPS衛星「みちびき」を所管する内閣府と一般財団法人衛星測位利用推進センター(SPAC)に話を聞いてきた。


UnityでARアプリ開発を初めてみてはいかが?

 2位は、これからUnityでAR(Augmented Reality:拡張現実)アプリを開発しようと考えている人にピッタリの記事です。「Pokemon GO」や「妖怪ウォッチワールド」などのスマホアプリゲームで注目を浴びるAR。一方、エンタープライズ分野では、工事の施工確認や、飛行場での荷物管理など、ARの用途は多岐にわたります。

 本稿では、2017年に正式版がリリースされたiOS向けARアプリ開発用フレームワーク「ARKit」を使い、UnityでARアプリを開発する方法を紹介しています。

第2位:UnityでARKitアプリを開発するための環境構築チュートリアル

Unityを使ってARKit対応アプリを開発するための入門連載。初回は、ARKit対応アプリの開発環境を構築し、iPhone上でサンプルアプリを動かすまでの手順を解説する。


浸透するスマートスピーカー、一から開発すると……。

 今や、AmazonやGoogle、LINEなど多くの企業が発売し、身近になってきた「スマートスピーカー」。テレビのCMでは、人がスマートスピーカーに話し掛け、電気を消したり、買い物をしたり、音楽を流したりする様子が放送されており、似たような用途で使っている人も多いのではないでしょうか。最近では、住宅のスマートルーム化が活発になっており、スマートスピーカーが付く物件も登場しています。

 そもそも、人が話し掛けた内容を理解し、答えるスマートスピーカーは、どのように動いているのでしょうか。その仕組みを解説したのが第3位の記事です。

第3位:「スマートスピーカー」の中にある「人工知能」は何をしているのか、作り方から理解する

世界の名だたるプラットフォーマーが開発に力を入れる「スマートスピーカー」。どのような手順でどんな処理が行われているのかは完全にブラックボックスだ。「スマートスピーカーを理解するには、自作するのが早道」と提唱する開発者に話を聞いた。


興味は「機械学習」が強い、IoTの事例も10位以内にランクイン

 以下は4位以下の一覧です。事例記事も含まれているので、活用のヒントにしてはいかがでしょうか。

順位 タイトル
4 ディープラーニングの欠点をカバー、多変量データを短時間観測して将来動向を高精度予測――東京大学の研究グループが新理論を構築
5 ニューラルネットワークライブラリTensorFlow/Kerasで実践するディープラーニング
6 機械学習の適用範囲を大幅に拡張、理研が手法を確立
7 「インターネット」で勝てなかった日本が、「深層学習」で勝つには 東大・松尾豊氏
8 ママさんの思いが詰まった「うんこボタン」――IoTで実現する赤ちゃんの健康管理
9 日本IBM、Twitterのつぶやきからプログラミング言語を推薦するサイト公開
10 「いつからうちはシステム屋になったんだ」――社内の声に負けじと実践したネポンのデジタル変革とは

 2019年、@ITはDX推進に欠かせないAI IoT分野の記事公開に一層注力していく予定です。今後とも、@ITをよろしくお願いいたします。

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