MicrosoftとOracle、AzureとOracle Cloudを相互接続クラウド移行を共同でサポート

MicrosoftとOracleは2019年6月5日(米国時間)、Microsoft AzureとOracle Cloudの相互接続などで提携したと発表した。同日付けで、Oracle Cloudのバージニア州アッシュバーン・データセンターと、Azure US Eastが、直接の相互接続を開始したという。他の地域においても、今後同様の相互接続を進める。

» 2019年06月06日 08時31分 公開
[三木泉@IT]

 MicrosoftとOracleは2019年6月5日(米国時間)、Microsoft AzureとOracle Cloudの相互接続などで提携したと発表した。同日付けで、Oracle Cloudのバージニア州アッシュバーン・データセンターと、Azure US Eastが、直接の相互接続を開始したという。他の地域においても、今後同様の相互接続を進める。

 MicrosoftとOracleはこれについて、「単一のアプリケーションを構成するコンポーネントを、AzureとOracle Cloudにまたがって配置できるようになった」と説明している。例えば、Azure上のデータ分析や機械学習/AIなどのサービスを、Oracle Cloud上の「Oracle Autonomous Database」などに高速接続できる。2社の技術で構成されたアプリケーションをオンプレミスで運用してきたユーザー企業は、両社によるサポートを失うことなく、安心してクラウドに移行できるとする。

OracleのWebより

 また、Azure上のOracle E-Business SuiteまたはOracle JD Edwardsから、Oracle CloudのExadata上で実行されるAutonomous Databaseを利用するといった、これまでには考えにくかったシナリオも実現するという。

 両社はクラウドの相互接続に関連して、次の協業を明らかにした。

  • AzureとOracle Cloudにまたがる統合的なアイデンティティ/アクセス管理(IAM)。これにより、シングルサインオンと、ユーザープロビジョニングの自動化が図れるという。また、Oracleのアプリケーションが、AzureのActive Directoryをアイデンティティプロバイダーとして利用できる機能を、早期プレビューとして提供開始したという。
  • Oracle Cloudで動作するOracleのデータベース(RAC、Exadata、Autonomous Database)と、Azure上で動くカスタムアプリケーションあるいはOracleのパッケージアプリケーション(JD Edwards EnterpriseOne、E-Business Suite、PeopleSoft、Oracle Retail、Hyperion)の組み合わせに対するサポートの提供。これらのOracleアプリケーションは、Oracle Cloud上のOracleデータベースとの組み合わせを前提としたAzure上での動作について、Azure側から認証されることになるという。

 両社は、顧客がこれまでのサポートプロセスをそのまま生かしてクラウドに移行できるように、協力してサポートに当たるとしている。

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