一方、IPv6 IPoE(IPoE)による接続は輻輳対策として有効だと分かった。筆者が運用するネットワークでもまだ大部分の拠点はPPPoEを使っているが、IPoEの拠点もある。NTT東日本エリアとNTT西日本エリア、それぞれで数拠点、障害時間中に疎通が取れていたかどうかを確認した。監視センターは全拠点に対し、一定周期でpingを打って疎通の有無を監視している。IPoEの拠点ではping落ち(通信断)はなかったことが分かった。
ただし、全く影響がなかったわけではない。拠点のユーザーにヒアリングすると通信が遅いといった不具合はあったことが分かった。
IPv6 IPoE方式で輻輳が起きにくいのは図3のようにトラフィックがPPPoE網終端装置を経由しないからだ。
図3 IPv6 IPoE方式はWindows Updateの輻輳対策として有効
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