息抜きできる小ネタとして「Most Popular Programming Languages 1965 - 2019」というYouTube動画を紹介。1965年〜2019年までの人気プログラミング言語ランキングの変遷を、約5年ごとで、さかのぼりながら見ていく。
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今回は息抜きできる小ネタを紹介する。YouTube上で2019年10月7日に公開されてから約1カ月(※執筆時点は2019年11月21日)で265万回も再生されている、
という人気動画があるのをご存じだろうか。筆者が調べた限りでは、日本ではコメントも言及もほとんどなかったので、本稿で簡単に紹介することにした。
動画を公開しているのは、「Data Is Beautiful」というチャンネルだ。このチャンネルでは、人気ランキングの時代的変化を1本にまとめた動画をテーマ別に次々とアップしており、いずれも大人気となっている。今回紹介する動画は、そのうちの一つで、1965〜2019年の人気プログラミング言語ランキングの変遷を時間経過とともにグラフを変化させながら見せてくれるというものだ(図1)。
長くプログラミングをしてきたエンジニアであれば、「このとき、これ使っていたなぁ」と思わず、いろいろと言いたくなる内容なので、ぜひチェックしてみてほしい。
動画を視聴してもらえばそれで終わりなのだが、せっかく本稿は「読み物の記事」なので、「人気ランキングがどのように変化していくか」のポイントを図と短い解説でざっくりと紹介しよう。ただし動画通りだと面白くない(と思った)ので、本稿では2019年現在(※執筆時点)から1965年に向かって逆順に進めていく(※以下の画像はすべて、上記の動画をキャプチャして引用したものである)。
なお、人気ランキングのデータソースは、GitHubリポジトリへのアクセスをはじめ、複数の指標や調査を収集した統計データ、とのこと。具体的なデータ内容は明らかにされていない。ということで、「厳密で正確なデータ」とは筆者からは言えない点をあらかじめご了承いただきたい。
基本的に5年ごとで、2019年→2015年→2010年→2005年→2000年→1995年→1990年→1985年→1980年→1975年→1970年→1965年の順にタイムラインをさかのぼっていこう。
1位は「Python」だ。空前の大ブームで今年(2019年)になって、ようやく1位に躍り出た。一方で、「Java」は3位に転落した。筆者は「C#」もよく使うが、4位に居る(当面、廃れることはなさそうで安心した)。AI/機械学習ブームの影響か、データ分析で使われる「R」も8位にランクインしている。
1位だった「Java」の支持率が徐々に落ち始め、それを2位の「JavaScript」が猛追している。「Python」は3位と良い位置に登ってきた。「R」も10位に何とか入っている。
「Java」が圧倒的に1位。この頃、Web技術が急速に進展し、この後、2位の「JavaScript」が躍進していくことになる。「Python」も6位で、この頃の日本では「Rubyとどっちを使おうか」という感じだったと記憶している。「R」はランクインしていない代わりに、「MATLAB(Matlab)」が11位に入っている。
「Java」が1位で全盛期。筆者も2000〜2005年は、Javaプログラミングもしていた。大学でもJavaを教えていたところは多かったと記憶している。「Python」は9位で、筆者もこの頃に学んだが、まだまだマイナー言語扱いだった。
1位は「C」、関連言語の「C++」も4位である。筆者もこの頃はC/C++言語を使っていた。「Java」は登場してから5年ほどしかたっておらず2位である。この時代までさかのぼると、「Python」「R」「MATLAB」はまだランクインしていない。
1位が「C」、2位が「C++」である。筆者はほとんど使ったことがないが、5位に「BASIC」、7位に「Visual Basic(VB)」がランクインしているのも、Windowsが本格的な普及期を迎え、手ごろにGUIアプリを開発できる環境としてVBが受け入れられるようになったことの表れだろう。
1位が「C」、2位が「Ada」、3位が「Pascal」である。筆者は初めて学んだプログラミング言語が「Pascal」なので、納得感のある順位だ。「Ada」について、筆者はほとんど何も知らない。
1位が「Pascal」、2位が「C」である。こう見ていくと、「Pascal」→「C」→「Java」→「Python」と変遷していったことが分かり、実際に筆者も全部習得してきたので納得感がある。4位が「Lisp」である。ちなみに筆者は昔、Emacs Lisp(Lispの方言)をちょっと触っていた記憶がある。
1位が「Fortran」である。4位が「COBOL」。7位が「Assembler」。ここまで古くなると、筆者の場合、「名前だけは聞いたことがある」という状態だ。
1位が「Fortran」、2位が「COBOL」。この頃がCOBOLの全盛期だろうか。
「Fortran」が他を引き離して1位。それに続いて、「COBOL」「ALGOL」「Assembler」「APL」「BASIC」「Lisp」と、ドングリの背比べの状態で使われ始めている。この頃から、プログラミング言語が多種多様になってきたのだろう。
1位は完全に他を圧倒して「Fortran」。その他は「COBOL」「ALGOL」「Assembler」が比較的使われていたようだ。この頃が、「(普通のエンジニアが使うような)プログラミング言語の黎明(れいめい)期」といえるだろう。
読者の皆さんは、どういう感想を持っただろうか。ぜひ同期や同僚などと意見を交わしながら、動画「Most Popular Programming Languages 1965 - 2019 - YouTube」を見て楽しんでほしい。Please follow on Twitter @DeepInsiderJP.
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