連載
» 2020年03月18日 05時00分 公開

「コロナ疲れ」「コロナ鬱(うつ)」に陥らないために仕事が「つまんない」ままでいいの?(63)(3/4 ページ)

[竹内義晴(特定非営利活動法人しごとのみらい),@IT]

必要な情報を選択し、平常心を保つために

 世の中の情報が「ありのままの事実」を「フラット」に伝えてくれたら、誤認したり、変に気分が沈んだりしなくても済むのかもしれませんが、それを求めるのは事実上難しい。

 ではどうすれば、必要な情報を選択し、平常心を保つことができるのでしょうか。

「情報は解釈にまみれている」と思って触れる

 情報に触れる基本的なスタンスとして、「情報は、発信者の解釈にまみれている」と思っていると客観的になれ、平常心を比較的保ちやすくなります。

 本来、事実には「良い」も「悪い」もありませんが、どんなに「これは事実だ」といったところで、「これはニュースとして伝えるべきだ」と取り上げられ、言語化された時点で、取り上げた人の解釈が入り込んでいます。

 ですから、「メディアではこういっているけれど、事実は何だろう?」とうたがってかかるぐらいがちょうどいいでしょう。

情報の出どころを確認する

 デマに惑わされないようにするためには、情報の出どころを確認することが大切です。

 例えばトイレットペーパーが店頭からなくなったデマ。私がこの情報を最初に知ったときに思ったのは、「ん? マスクが品薄になると、何でトイレットペーパーが手に入らなくなるんだ?」でした。調べてみると、すぐにデマだと分かりました。

 私に限らず、「ん? 何で?」と思った人は多かったのではないでしょうか。

 「ん? 何で?」と思ったら、反応する前に情報の出どころを確認しましょう。早い段階でデマだと分かれば冷静になれます。

「嫌だな」と思う情報から意識的に離れる

 次に「嫌だな」「気分が悪くなるな」と思う情報から、意識的に離れましょう。

 スマートフォンが登場してから、通勤時間などを利用して、何げなくニュースや動画、SNSを見る人も少なくありません。楽しい情報も多いので、隙間時間があるとつい見たくなってしまいますよね。日常ならそれもいいでしょう。

 けれども、今回のような非常事態には、メディアの情報はネガティブなものが多く、SNSは不満をぶつける人、自分の主義や主張を攻撃的な言動でぶつける人などが少なくありません。そのような情報に無防備に触れ続けていると、どうしてもネガティブな感情に引っ張られてしまいます。

 そこで、ネガティブな情報には触れないよう、意識的にコントロールしてみてはいかがでしょうか。その分、好きな音楽を聴いたり、楽しい動画を見たり、小説を読んだりするのも良い方法です。

 とはいえ、通勤時間や隙間時間にニュースサイトやSNSを見たくなるのも分かります。その場合でも、無防備に触れるのではなく、「見はするけれども、できるだけ平常心は保つようにしよう。嫌だと思ったらすぐに離れよう」のように意識するだけでも違います。

信頼できる、専門家の情報に触れる

 「情報を選ぼう」といっても、必要な情報もあるものです。特に、今回の新型コロナウイルス感染症の場合、「新型」であるが故にどのような対応をしたらいいのか、感染したらどうなってしまうのかがよく分かりませんでした。そのため、自ら積極的に情報を取りに行った方も少なくないでしょう。

 でも、前出のように、SNSの情報の中にはデマだったり、批判的な情報が多かったりと、触れることでますます不安になる情報もあります。

 そこで、意識して専門家が発信している情報に触れてみるのはいかがでしょうか。

 例えば、URLのドメインが「go.jp」なら政府機関のドメインですし、「ac.jp」なら大学病院をはじめ教育機関や学校関係のドメインです。

 また、先日日本経済新聞に掲載された記事、「新型コロナ座談会 連鎖断てるか、この1〜2週が正念場」は、政府の専門家会議委員である、地域医療機能推進機構理事長 尾身茂さん、国立感染症研究所長 脇田隆字さん、東北大学教授 押谷仁さんの議論の内容は、大型クルーズ船で起こった状況分析などが非常に明確で、納得感のあるものでした。

 こういった出どころが確かな信頼できる情報を選ぶことで、正しい知識に加え、「自分は正しい情報を得ている」という安心感も得られるのではないかと思います。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。