連載
» 2020年03月18日 05時00分 公開

「コロナ疲れ」「コロナ鬱(うつ)」に陥らないために仕事が「つまんない」ままでいいの?(63)(2/4 ページ)

[竹内義晴(特定非営利活動法人しごとのみらい),@IT]

触れない方がいい情報

 繰り返しになりますが、私たちは触れる情報によって、気分や感情に影響を受けています。そこでまず「触れない方がいい情報」について考えます。

デマ情報

 ニュースなどでご存じのように、2020年3月頭ころから、トイレットペーパーやティッシュペーパー、生理用品などの紙製品が店頭からなくなりました。「マスクと同じ原料で作られている」「ほとんどが中国製で輸入できなくなる」といったデマ情報が原因です。

 冷静に考えると、「マスクが品薄になると、何でトイレットペーパーもなくなるんだろう……」と気付きますが、情報が混乱しているときに聞くと、一瞬「ホントかな?」と思いつつ焦りの方が反応してしまいますね。

 非常時のデマは本当に腹立たしく、本来ならデマを流すような人がいなくなるのが一番うれしい。でも、東日本大震災でも同様のことがあったように、デマをなくすのは実質無理と言っていいでしょう。情報を受け取る側で対応するしかなさそうです。

盛られた情報

 次に気を付けたいのは、SNSで流れている「盛られた情報」です。事実と言えば事実なのだけれども、意識的にも無意識的にも、ある部分を「強調された情報」のことです。

 先日、仕事で東京に行きました(筆者は新潟在住です)。SNSで新幹線や東京駅の状況を調べたら、「新幹線ガラガラ」「東京駅ガラガラ」といった写真付きの情報が多く投稿されており、「東京駅がこれだけガラガラということは、かなり深刻な状況なのだろうな」と感じました。

 けれども、実際に東京に行ってみたら、「あれ? そんなに普段と変わらないかも。というか、日常かも」というのが、正直な印象でした。確かに若干人は少ないし、マスクをしている人は多いものの、SNSの画像で見たそれとは雰囲気が違ったのです。

 「インスタ映え」という言葉があるように、SNSでは他人の興味を引き付けるような写真が好まれます。そのため、ある部分や時間だけを切り取って、さもそうであるかのように、少し盛った状態で発信したくなるものです。

 でも、それが事実とは限りません。このような「盛られた」情報には気を付けたいところです。

ネガティブ寄りに操作された情報

 「ネガティブに操作された情報」とは、ある事実に対して、全体を俯瞰(ふかん)してみたら必ずしもそうとは言い切れないのに、ある一部の情報だけを切り取り、そうであるかのように編集された情報です。また、「これは、大変なことが起きましたね」などの過大な解釈を加えられた情報もそうです。

 新型コロナウイルス感染症の報道では、「今日は感染者が○○人増えた」「××の地域に広がった」などの情報が毎日のように伝えられています。

 もちろん、それらの情報は危険性を伝え、注意を喚起するという意味では大切です。

 けれども、実際には容体が回復している人もいます。他にも「これを機会にテレワークが浸透」「電車の混雑緩和のために、企業が出勤時間を柔軟に対応」「花粉症と見分けがつくように、新しい商品を開発」など、「肯定的に捉えてもよい情報」もあるはずです。

 本来なら、メディア側がもう少しバランスよく情報を発信してくれればいいんですけどね。でも、肯定的な情報よりも「大変なことが起こりますよ……」といった情報の方が関心を引くため、それを期待するのは難しそう。

 情報を受け取る側がコントロールするしかなさそうです。

批判的な情報

 「批判的な情報」とは、メディアやSNS、ブログなどで行われている、政治家や関係者を批判するたぐいの情報です。

 ちなみに、「批判的な言動が全ていけない」といいたいわけではありません。ときには、言うべきことを言わなければならないこともあるでしょう。

 けれども、批判的な言動を受け取り続けると嫌な気持ちになってしまうことが多く、こちらのエネルギーが消耗してしまいます。「類は友を呼ぶ」ではありませんが、変に反応すると、逆に攻撃される恐れもあります。

 特に非常時はギスギスしがち。注意したいものです。

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