人口減少が進む日本では、生産労働人口が減っています。そのため、近年「人材不足倒産」が増えています。帝国データバンクの調査によれば、2019年の人手不足倒産は過去最多だったそうです。
リモートワークに限った話ではありませんが、柔軟な働き方ができる会社とできない会社だったら、働きやすい会社に人は流れるはず。ひょっとしたら近い将来、「リモートワークできず倒産」なんてニュースが、メディアに流れる日が来るかもしれません。
……というのはやや大げさかもしれませんが、実際問題、リモートワークを中心にした働き方を希望する割合の合計が42.0%というのは、かなりのインパクトです。もしあなたが会社を選ぶ側だったら、柔軟な働き方ができる会社とできない会社、どちらを選びますか?
あなたが、経営層や人事に関わる仕事をしていたら、「リモートワークなんて、どうせ長続きしないでしょ」「どうせ、一過性でしょ」と目先の対応でもいいですが、「多くの人がリモートワークを体験した」事実を鑑みて、今後の制度設計や人事戦略を考えていく必要がありそうです。
しごとのみらい理事長 竹内義晴
「仕事」の中で起こる問題を、コミュニケーションとコミュニティーの力で解決するコミュニケーショントレーナー。企業研修や、コミュニケーション心理学のトレーニングを行う他、ビジネスパーソンのコーチング、カウンセリングに従事している。
著書「感情スイッチを切りかえれば、すべての仕事がうまくいく。(すばる舎)」「うまく伝わらない人のためのコミュニケーション改善マニュアル(秀和システム)」「職場がツライを変える会話のチカラ(こう書房)」「イラッとしたときのあたまとこころの整理術(ベストブック)」「『じぶん設計図』で人生を思いのままにデザインする。(秀和システム)」など。
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