初学者向け「Amazon EC2」インスタンスにブラウザ上でSSH接続するにはAWSチートシート

「Amazon Web Services」(AWS)活用における便利な小技を簡潔に紹介する連載「AWSチートシート」。今回は、「Amazon EC2」インスタンスにブラウザ上でSSH接続する方法を紹介する。

» 2020年12月14日 05時00分 公開
[酒井幹士東京ITスクール]

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 「Amazon Web Services」(AWS)活用における便利な小技を簡潔に紹介する連載「AWSチートシート」。本稿は、AWS初学者の方に特にお薦めの内容です。

 AWSを初めて学習する方は、記事や書籍を参考に「Amazon EC2」インスタンスを起動することが多いかと思います。その際に「Tera Term」「putty」を利用した、SSH(Secure Shell)接続を試みる場合、外部ツールをインストールしなくてもEC2インスタンスに接続することが可能です。今回は、その方法を紹介します。

「EC2 Instance Connect」とは

 今回の手順では「EC2 Instance Connect」を使用します。以下公式ドキュメントです。

 EC2 Instance Connectは「AWS Identity and Access Management」(IAM)の権限でアクセスを制御できます。一時的に生成した公開鍵でSSHログインが可能となり、キーペアが不要となります。ブラウザベースの接続がサポートされており、非常にシンプルにEC2インスタンスに接続することが可能です。

 注意点として、サポートされているOSが限定されています。

  • Amazon Linux 2(全てのバージョン)
  • Ubuntu 16.04以降

 上記以外のLinuxディストリビューションはサポートされていないので、ご注意ください。今回は「Amazon Linux 2」の例を紹介します。構成は図1のように非常にシンプルです。

図1 EC2インスタンスにブラウザ上でSSH接続

EC2インスタンス1台をパブリックサブネットに配置し、SSH接続

 ここからは、EC2インスタンス1台をパブリックサブネットに配置し、SSHで接続してみましょう。

EC2インスタンスの作成

 まずはAWSにログインして、「AWSマネージメントコンソール」を開きましょう(図2)。今回は「東京リージョン」で作成します。

図2 AWSマネージメントコンソール

 左上の「サービス」一覧から、「EC2」と検索して選択します(図3)。

図3 「EC2」と検索して選択

 EC2のダッシュボードが表示されます。画面中央部分を表示し、「インスタンスを起動」をクリックします(図4)。

図4  EC2のダッシュボードで「インスタンスを起動」をクリック

 インスタンスを起動する際の「Amazon Machine Image」(AMI)を選択する画面に遷移します。今回は「Amazon Linux 2 AMI」を選択するので、一番上に表示されているAMIの「選択」をクリックします(図5)。

図5 「Amazon Machine Image」(AMI)を選択する画面で「Amazon Linux 2 AMI」を選択

 インスタンスタイプの選択画面に遷移します。デフォルトの「t2.micro」を選択している状態で、「次のステップ:インスタンスの詳細の設定」をクリックします(図6)。

注意!

 t2.microは無料利用枠の対象です。他のインスタンスタイプを設定すると、無料期間中でも料金が発生するので、ご注意ください。


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