「Azureモバイルアプリ」を使うと、PCを使用せず、時間や場所を選ばずにスマートフォンやタブレット端末から、Azure仮想マシンやWebアプリなどのAzureリソースを監視および制御できるようになります。
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「Azureモバイルアプリ(Azure mobile app)」は、AndroidとiOSに対応したスマートフォンおよびタブレット端末向けのAzure管理アプリです(画面1)。3年前の2018年5月に一般提供が開始されました。
Azureモバイルアプリを使用すると、PCを使用せずに、いつでも手元のモバイルデバイスからMicrosoft Azureのサービスやリソースの正常性や状態を監視でき、アラートや通知から問題を素早く察知して対処することができます。「ホーム」の「Azureサービス」には、以下の4つのサービスにアクセスすることができます(画面2)。
Azureモバイルアプリでは、通常の「Azureポータル」にある全ての機能を利用できるわけではありません。しかし、Azure仮想マシンやWebアプリを再起動するだけで回復できるような場合は、Azureポータルから行うよりも素早い対応が可能です。
例えば、デプロイ済みのAzure仮想マシンの状態を一覧でチェックでき、開始や停止、コンソールへの接続操作を実行できます(画面3、画面4)。筆者はテスト用のAzure仮想マシンを普段はコンピューティング料金が課金されないように「停止済み(割り当て解除)」状態にしていますが、PCでの作業を終了後、きちんと停止したかどうかを確認するのにAzureモバイルアプリを利用しています。
Windows仮想マシンに接続するための「Microsoft Remote Desktop」アプリは、以下のストアから入手できます。
Azureモバイルアプリには「Azure CloudShell」の機能が統合されているため、「Azure CLI」または「Azure PowerShell」のコマンドを実行したり、保存しておいたスクリプトを実行したりできます。そのため、複雑な管理タスクや詳細なトラブルシューティング操作もAzureモバイルアプリだけで完結できます。
岩手県花巻市在住。Microsoft MVP:Cloud and Datacenter Management(2020-2021)。SIer、IT出版社、中堅企業のシステム管理者を経て、フリーのテクニカルライターに。Microsoft製品、テクノロジーを中心に、IT雑誌、Webサイトへの記事の寄稿、ドキュメント作成、事例取材などを手掛ける。個人ブログは『山市良のえぬなんとかわーるど』。近著は『Windows版Docker&Windowsコンテナーテクノロジ入門』(日経BP社)、『ITプロフェッショナル向けWindowsトラブル解決 コマンド&テクニック集』(日経BP社)。
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