速報
» 2021年06月14日 05時00分 公開

顔色が見えない時代のチームワークとマネジメントコミュニケーションの同期が足りないよ(3/6 ページ)

[きのこる先生,@IT]

同期を取ろう

 プログラミングの経験がある方は、「非同期プログラミング」の難しさについてご存じかもしれません。テレワークの時代になると日々の業務も、1人でもくもくと作業を進める(非同期)→時々ミーティングや相談で会話をする(同期)、という分類がよりはっきりしてきます。そしてやっぱり、非同期は難しいのです。

 同期的に相談してタスクを分担する→非同期に個々がタスクを進める→集まって相談して状況を同期する、という仕事の流れは、テレワークでもオフィスに集まっていても大体同じです。しかし冒頭でもお話ししたように、オフィスでは簡単な「ちょっといいかな?」という相談(つまり同期)をすることが、テレワークではいろいろなハードルに阻まれてしまいがちです。

 同期の頻度が下がり、非同期でタスクを進める時間が長くなると、発生する「手戻り」のダメージが大きくなってしまいます。同期コミュニケーションでタスクを進める方向性を一致させたはずが、ほんのちょっと違う方向を向いている、なんてのはよくあることです。ちょっとした方向性のズレが、非同期でタスクを進める時間が長くなるほど大きな差になってしまい、次の同期タイミングでの「できました!」に対して「ちがーう!」となったときのダメージも大きくなります。

 手戻りのダメージを小さくするためには、テレワークだからこそ小まめに同期を取ることが求められます。そしてそのためには、やっぱりカジュアルに相談できる「心理的安全性」が重要なのです。

ともだちができない世界

 雑談が発生しづらい世界は、「ともだちができない世界」でもあります。

 重要な雑談の場であるランチタイムや飲み会での交流が封じられてしまうと、仕事以外の情報交換が難しくなります。そりゃそうですね、ここまでは「仕事に必要な情報交換が難しい」って話をしてきたのですから、仕事以外の情報交換はもっと大変なわけです。

 コロナ禍以前から交流をしてきたメンバー同士だと「さびしいね」「早く飲み会したいね」ぐらいで済む場合も多々ありますが、最近、特にコロナ禍の時期にジョインしたメンバーは大変です。転職直後は周囲とのリレーションを構築していくのが急務なのに、雑談の機会が大幅に奪われているために、顔や名前、仕事の志向や得意分野を知ってもらうことが難しくなっています。

 既存のメンバーも同様で、意図して情報収集しないと「よく知らんやつが画面の向こうにいる」という状態になってしまいます。これはチームとしての関係性や強さを育てていくには、とても大きな障壁です。

 「ともだちができない世界」では、雑談、つまりジョインしたばかりのメンバーと仕事以外の情報を交換する機会を意図的に増やし、チームの構成要素として機能するよう「馴染んで」もらうための手を打ち続ける必要があります。個人の気遣いはもちろん、チームとしての「仕組み」でフォローしていきましょう。

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