速報
» 2021年06月14日 05時00分 公開

顔色が見えない時代のチームワークとマネジメントコミュニケーションの同期が足りないよ(6/6 ページ)

[きのこる先生,@IT]
前のページへ 1|2|3|4|5|6       

「1on1」が機能するとはどういうことか

 もう1つ、マネジャーならではの大事な仕事が「1on1」です。上司と部下が定期的に行う1対1の面談が人材育成に重要であるとして、ここ数年マネジメントの文脈でよく聞くワードになってきました。

 テレワークにおいては、1on1の重要性はさらに高まっています。部下の成長をサポートする、という本来の目的はもちろんのこと、「顔色」の情報を収集するためにも貴重な機会です。意思疎通の機会を増やすことで、信頼関係を向上させる役にも立つでしょう。

 さらに1on1で見逃せないのは、ビジョンやミッションを伝えたり、コミットメントに同意してもらったりする場としての機能です。組織全体のビジョンもそうですし、それをブレークダウンした部署やチームのビジョンや目標もあるでしょう。こういったものをメンバーに伝えるだけでなく、理解しコミットメントしてもらうための場としても、1on1は重要な機会です。

 コミュニケーションの機会が増えれば(そしてうまく情報交換ができていれば)、メンバーとの信頼関係を育てる場にもなります。組織やマネジメント、マネジャー自身についてのフィードバックを得られるような関係を構築できれば、とても高いレベルで1on1を運用できている、といえるでしょう。

 経験則によると、定期的な1on1は最初の3回までがめっちゃ大変です。マネジャーにとってはまず、日々の業務に定期的な1on1の時間を馴染ませるのが難しく、しばらくは他の予定と綱渡りのやりくりをしながら何とか時間を確保するような状態が続きます。メンバーも慣れない予定が増えますし、マネジャーとサシで話す機会に緊張したり、警戒したりしてしまうかもしれません。1回やって大変な思いをすると、次回をブッキングするのも何となく気が進まないものです。

 そんな抵抗感を乗り越えて3回目ぐらいまで継続できると、信頼関係の芽が出ます。これをゆっくり育てていくと、1on1の「型」ができ、グッと開催の障壁が低くなります。アイスブレークが短くなる、会話のプロトコルがシンプルになる、など「場」としての成熟が進むと、1on1に必要な時間そのものも短くなっていきます。

 重要だがコストの高い「1on1」ですから、参加する双方が楽しめるタスクになるように育てていきましょう。

まとめ:次の時代へのおみやげを仕込もう

 というわけで、今回はテレワークによって生じたコミュニケーションの変化と、その影響で見つかった新たな課題について考えてみました。

 コロナ禍が過ぎ去っても、かつてのようなワークスタイルはもう戻ってこないでしょう。であれば、コミュニケーションの形も新しい時代に沿ったアップデートをしていくのが自然です。

 新しい働き方のスタイルが普通になる次の時代に向けて、リモートでも対面でもより良いコミュニケーションができ、その結果としてチームが生き生きと働き、成果を出していけるように。そのための「仕込み」として、いまできること、やるべきことを考え、試していきましょう。

前のページへ 1|2|3|4|5|6       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。