プログラマーにしてWeb系企業の採用担当の「きのこる先生」が指南する、転職サービスに依存せずソーシャルなつながりなどを利用する「転職2.0」の活用法。今回は、カンファレンス転職や、コーディング型転職支援サイトなど、最近のエンジニア転職“界隈”のトレンドを紹介する。
エンジニアを取り巻く転職事情はここ数年で、従来の転職サイトや転職エージェントを利用するスタイルから、オープンでソーシャルなスタイルへと大きく変化しました。エンジニアが納得のいくキャリアを自律的にドライブするには、転職をどのように考え、どのように取り組めばよいのか。元プログラマー、現Web系企業人事担当者の「きのこる先生」が「かろやかに」に指南します。
こんにちは。プログラマーにして採用担当の、きのこる先生です。一人称は「菌類」です。頬をなでる風に秋を感じる今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。
秋はきのこの季節、そして転職の季節でもあります。転職を考えているエンジニアの皆さんに、もっと働きやすい場所で、もっと活躍してほしい。そしてできれば菌類のチームで力を発揮してほしい。そんな野望に満ちた転職指南の連載「かろやかな転職」の第3回へようこそ。
前回は「転職顕在層」「転職潜在層」という存在とパレートの法則、そしてエンジニアと企業をマッチさせるための「会社訪問」というアプローチについてお話ししました。
今回は皆さんの転職のガイドマップとなるべく、エンジニアと企業が巡り会うための新しいアプローチとなるサービスや取り組みをご紹介します。「転職1.0」なサービスとはひと味違う、「転職2.0」の現状を確認していきましょう。
その前に、おさらいです。いまさらではありますが、転職したいエンジニアと、エンジニアを採用したい企業のそれぞれが重視するのは、どんなポイントなのでしょうか。代表的なものを幾つか挙げてみましょう。
このような条件がマッチすれば、エンジニアと企業はお互い気持ち良く仕事ができるでしょう。ここで大切なのは「マッチ」。つまり、単純な優劣だけではなく、エンジニアの要望と企業のニーズ、どちらも満たす転職が「成功した転職」といえるでしょう。
しかし前バージョン「転職1.0」では、マッチングを担うのは転職サービスに所属するエージェントの仕事でした。残念なことに「エージェントはソフトウエア開発のプロではない」という問題があることは、菌類が繰り返しお伝えしている通りです。
エンジニア自身が、そして企業自身が、主体的に「求めるもの」を公開し、エージェントに依存しないマッチングを図っていく。それをサポートするのが「転職2.0」なサービスの役割といえるでしょう。
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