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» 2021年06月14日 05時00分 公開

顔色が見えない時代のチームワークとマネジメントコミュニケーションの同期が足りないよ(4/6 ページ)

[きのこる先生,@IT]

マネジメントのアップデート

 さて、ここからはチームが円滑に問題を解決し成果を上げるために必要な「マネジメント」について考えていきましょう。

 これは、マネジメントを担当するマネジャーだけに向けたものではありません。チームの構成要素としてマネジメントされる立場の方にも、「顔色が見えない時代」のマネジメントが難しいことを認識し、チームが機能するために協力してほしいのです。だって、結局その方がチームがうまく回るし、成果が出やすくなるし、その結果メンバー個々の評価も高くなりますからね。

忙しいは「心を亡くす」と書くんだよ

 前半でもちょっと触れた通り、テレワークになってマネジャーの仕事は急増しました。大切な仕事である「顔色を見る」ことによる情報収集が難しくなったからです。

 それ以外の仕事は、テレワークだろうがそうでなかろうが、減ったり楽になったりはしていません。つまり、メンバーのコンディションやメンタルの状態をキャッチする仕事に必要なコストが増えた分、全体の仕事量が増えているのです。

 そして、仕事が増えたことによる忙しさは、マネジャーにとって致命的な毒にもなりかねません。仕事が忙しくなると、情報収集のために使える時間やエネルギーが不足してきます。メンバーのみんなは意外とマネジャーのそういう状態に敏感で、「忙しそうだから雑談に誘うの悪いかなあ」「ちょっと相談したいことがあるんだけどカレンダー埋まってるから後にしよう」といった気持ちに倒れがちです。

 結果、メンバーの情報収集はますます難しくなり、チームからはコミュニケーションによる「心」が「亡」われていくのです。ああ、忙しいって恐ろしい。

 「何でもっと早く相談してくれなかったんだよ」「だってマネジャー忙しそうだったから…」なんて会話が発生するのは、マネジャーとして手痛い失敗ですし、チームにとっても大きな損失です。

 マネジャーは、仕事量が増えたことを自覚し、チームから収集した情報の量、質を見直し、心が失われないように手を打たなくてはなりません。ただでさえやることが多く、期待やプレッシャーがかかりがちなマネジャーにとっては大変な時代ですが、早めに気づいて対応するほど傷は浅くて済みます。

チームのコミュニケーションデザインという新たな仕事

 「コミュニケーションデザイン」でググると「自社と顧客の関係性」という文脈の記事が多くヒットします。ですが、マネジャーにとっての「コミュニケーションデザイン」は、まずメンバーとマネジャー自身の、そしてメンバー同士がチームとして行うコミュニケーションをデザインするという仕事です。

 具体的なコミュニケーションの課題は、ここまでに紹介してきました。メンバーそれぞれが感じている課題を仕組みで解決していくことこそ、マネジメントの醍醐味(だいごみ)ってもんです。胸を張って倒していきましょう。

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