IDC Japanは、2021年9月末現在の新型コロナウイルス感染症の影響を考慮した国内IT市場予測を発表した。2020年の実績は18兆2518億円。2021年の予測については19兆234億円とした。
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IDC Japan(以下、IDC)は2022年1月7日、2021年9月末現在の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を考慮した国内IT市場予測を発表した。2020年の実績は前回と比べて、0.7ポイント改善して18兆2518億円(2019年に比べて1.5%減少)。2021年の予測については1.5ポイント改善して19兆234億円(2020年に比べて4.2%増加)とした。
IDCによると、COVID-19によるサプライチェーンの混乱が収まり、製造業を中心とする国内の主要産業は回復しつつあるという。同社は「テレワークや各種サービスのオンライン化など非接触化の定着によって通信分野がIT支出をけん引している。ただし、感染再拡大の兆候があるなど、同社は予断を許さない状況が続いている」としている。
2021年の経済成長率は、2021年9月時点でワクチンの接種が進んでいることから2.3%のプラス成長に転じる見込みだ。IDCは2020〜2025年の年間平均成長率(CAGR)を3.2%とみており、2025年の国内IT市場規模は21兆3539億円になると予測する。ただし、回復ペースは緩やかで「経済活動がコロナ禍以前の水準に回復するのは2023年以降になるだろう」と分析する。
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