「Windows Sysinternals」といえば、Windowsの内部構造の理解やトラブルシューティングに役立つさまざまなツールの総称であり、Microsoftから無料でダウンロード提供されています。筆者は「Process Explorer(Procexp)」や「Process Monitor(Procmon)」「Autoruns」「Sigcheck」などの幾つかのツールを日常的に活用しています。これらのツール、2021年10月から、Microsoft Storeからまとめて簡単に導入できるようになったことをご存じでしょうか?
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筆者は、「Windows Sysinternals」の専門書の翻訳を担当したということもあって、不定期に更新されるWindows Sysinternalsの最新情報を追いかけ、個人ブログで発信し続けています。
長い歴史のあるWindows Sysinternalsの各種ツールは、Windows環境にインストールすることなく(「Sysmon」など一部の例外はありますが)、スタンドアロンの実行可能ファイル(ツール名.exe)を実行するだけで利用できるという利点があります。その方法は幾つかあるのですが、これまでは以下の3つの方法が主な導入、使用方法でした。
[1]Windows Sysinternalsのサイトから個別にツール(ツール名.zip)をダウンロードして解凍し、実行する
・Sysinternalsユーティリティのインデックス(Microsoft Docs)
[2]Windows Sysinternalsのサイトから「Sysinternals Suite」(SysinternalsSuite.zip)でまとめてダウンロードして解凍し、各種ツールを実行する
・Sysinternals Suite(Microsoft Docs)
[3]「Live Sysinternals」から直接ダウンロードして実行する
・https://live.sysinternals.com/ツール名.exe
Sysinternals Suiteを利用する場合、PATH環境変数に展開先のパスを登録しておくと、コマンドプロンプトやPowerShellウィンドウ、「ファイル名を指定して実行」などから、パス指定なしでツールを実行できて便利です。Windows Sysinternalsの各種ツールを日常的に多用する場合は、その方法がお勧めです。
筆者の個人ブログでは、「SysinernalsSuie.zip」のダウンロードと展開(既にある場合は更新)、PATH環境変数の登録を行うPowerShellスクリプトを公開しており、筆者はほぼ毎日、そのスクリプトを実行して更新されたツールがないかどうかをチェックし、更新されていれば、ダウンロードして上書きするということを半自動化しています。
ツールをめったに使わないという場合は、Live Sysinternalsから直接実行するのが、常に最新バージョンを利用できることもあってお勧めです(ただし、インターネット接続が必須です)。
2021年10月にWindows Sysinternalsの25周年を祝うオンラインイベント「Sysinternals@25」が開催されました。しかし、Microsoftはそんなにも昔から、このツール集を提供していません。
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