「“拡張子を表示”にしていても表示されない拡張子」を使った攻撃を確認 デジタルアーツがEmotetに関するレポートを公開侵入経路は従来と同じ「メールの添付ファイル」

デジタルアーツは、マルウェア「Emotet」に関するセキュリティレポートを公開した。従来の攻撃に加えて、新たに「ショートカットファイル」を用いた攻撃を観測したという。

» 2022年06月06日 08時00分 公開
[@IT]

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 デジタルアーツは2022年5月30日、マルウェア「Emotet」について、新たに「ショートカットファイル」を用いた攻撃を観測したと発表した。同日に公開した、Emotetについてのセキュリティレポートで明らかにした。

画像 ショートカットファイルを使った攻撃を確認(提供:デジタルアーツ

 これまでEmotetは「Microsoft Word」や「Microsoft Excel」などのファイル(以下、Officeファイル)に仕込んだマクロを使った攻撃が主流だったが、デジタルアーツによると「2022年4月23日あたりからWindowsのショートカットファイルを用いた攻撃を観測している」という。

「標準でマクロの実行を無効化」がきっかけ

 Windowsはショートカットを「『.lnk』の拡張子を持つファイル」として扱っている。だが、ユーザーがエクスプローラーで確認しようとしても.lnk拡張子は表示されない。これはエクスプローラーの設定で「ファイル名拡張子」にチェックしている状態でも同じだ(なお、レジストリを変更すれば表示は可能)。そのため、Officeファイルなどと誤解して開いてしまう恐れがあるという。

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