本連載は、PowerShellコマンドレットについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は「Get-NetConnectionProfile」コマンドレットを解説します。
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本連載では、Windows PowerShellの基本的なコマンドレットについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、コンピュータが接続している「ネットワークの場所」やインターネットへの到達性といった、ネットワークの状態を取得する「Get-NetConnectionProfile」コマンドレットです。
コンピュータを新しいネットワークに接続した際、以下のような画面を見たことはないでしょうか(画面1)。
これは、コンピュータが接続されたネットワークを自動的に識別し、初めて接続するネットワークの場合、自宅や会社など信頼できるネットワークなのかどうか、公衆Wi-Fiをはじめとする信頼できないネットワークなのかどうか、ユーザーに確認を求めるウィンドウです。
ここでのユーザーの選択に基づき、コンピュータは接続されたネットワークに対するプロファイルを決定します。接続されたネットワークに対して設定されたプロファイルが「ネットワークの場所」であり、プロファイルに応じたネットワークセキュリティの設定を適用できます。
「ネットワークの場所」は、以下の3つが用意されています。
ネットワークの場所の名前 | 詳細 |
---|---|
パブリック | 公衆Wi-Fiのような信頼できないネットワーク |
プライベート | 自宅や会社のネットワークなど、信頼できるネットワーク |
ドメイン | Active Directoryに参加している信頼できるネットワーク |
前出の画面1のウィンドウで「はい」を選択すると「プライベート」、「いいえ」を選択すると「パブリック」が、そのネットワークに対して設定されます。「ドメイン」は、コンピュータがActive Directoryドメインに参加した際に自動的に設定されるため、ユーザーが明示的に選択することはできません。
ネットワークの場所はGUIからも確認可能ですが、以下の画面2のように「ネットワーク」→「状態」を参照すると、現在接続しているネットワークアダプターがどのネットワークの場所に接続されているかを確認できると同時に、インターネットに接続されているかどうかも確認できます。インターネットへ到達できない場合は、画面3のように表示されます。
これらは「ネットワーク接続状態インジケーター」(NCSI : Network Connectivity Status Indicator)と呼ばれる機能を利用して、現在のネットワークがインターネットへ到達可能かどうかを確認し、状態を表示しています。
タスクトレイに表示されているネットワークアダプターのアイコンを注意して見てみると、インターネットへ接続されていないネットワークの場合は、画面4のようなアイコン表示になります。これは、NCSIの機能を利用して表示されているものになります。
「Get-NetConnectionProfile」は、現在接続しているネットワークに対してどの「ネットワークの場所」が設定されているか、インターネットへの到達性はあるのかどうかといった、ネットワークの状態を取得するコマンドレットです。
オプション | 意味 |
---|---|
-Name | 状態を取得したいネットワーク名を指定する。省略可能 |
-InterfaceAlias | 状態を取得したいネットワークアダプター名を指定する。省略可能 |
-IPv4Connectivity | 状態を取得したいネットワークのIPv4の接続状態(Disconnected/NoTraffic/Subnet/LocalNetwork/Internet)を指定する。省略可能 |
-IPv6Connectivity | 状態を取得したいネットワークのIPv6の接続状態(Disconnected/NoTraffic/Subnet/LocalNetwork/Internet)を指定する。省略可能 |
Get-NetConnectionProfileコマンドレットをオプションなしで実行すると、現在接続しているネットワークの状態を取得します(画面5)。
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