社会人になってまだ2、3年で、「全冠」を含め複数のメジャークラウド事業者の資格を取得したクラウドエンジニアたちが、資格取得のきっかけ、クラウドの魅力、勉強法、キャリア形成などについて語ってくれました。
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本連載は、Google Cloudのエンタープライズユーザー会「Japan Google Cloud Usergroup for Enterprise(Jagu'e'r)」で活動するメンバーが執筆するものです。Google Cloudやクラウド全般に関する、技術的・非技術的なさまざまなトピックを扱っていきます。(編集部)
こんにちは、Jagu'e'rでエバンジェリストを務めている増森聡明です。新連載の第1回として、二刀流(以上)のクラウドエンジニアの方々に集まっていただき、お話をうかがいます。「二刀流(以上)」とは、2つ以上のハイパースケーラー(メジャークラウド)の認定資格を取得しているということです。
集まったのは、Datadogの木村健人さん、アクセンチュアの加藤雅己さん、アイレットの堂原竜希さんです。3人はコロナ禍の中キャリアをスタートさせたデジタルネイティブ世代。全員が複数のクラウドプラットフォームにおけるプロフェッショナル資格を取得しています。フレッシュながらもしっかりとした軸を持つ皆さんに、クラウドの魅力や知識の身に付け方などを聞いていきたいと思います。
――まずはお名前、所属、今のお仕事と所有している資格を教えてください。
加藤氏 アクセンチュアの加藤です。大学院を機械系で卒業して、今は2年目です。最近はGoogle Cloudの案件で、アプリとインフラ周りの設計・構築をやっています。資格は、Amazon Web Services(AWS)の「Solutions Architect」と「Developer - Associate」、Google Cloudでは 「Digital Cloud Leader」「Associate Cloud Engineer」「Professional Cloud Architect」を取得しています。
以前は保険のプロジェクトでテスターをやっていましたが、AWSやGoogle Cloudの資格を取得した後に、Google Cloud関連の設計・構築を担当するようになりました。
――では、資格取得のための勉強をしていたころは、仕事上のクラウドとの関連は薄かったんですね。
加藤氏 はい、その時は休みの日に勉強をしていました。勉強を始めたのは、クラウドが面白いと思ったからです。考え方もそうですし、要素技術も好きです。例えばCloud Spannerだと、分散したリージョンで強い整合性を持ったトランザクションができる。なぜそんなことができるんだろうと。一つ一つの技術の面白さに惹(ひ)かれていきました。
堂原氏 アイレットの堂原です。入社前は、大学院で情報ネットワークを専攻していました。研究内容はデータセンターの消費電力削減です。アイレットに入って2年目になります。お客さまのアプリ開発のインフラ環境の構築や、保守・運用をやっています。最近はそれに加えて、従来はオンプレミスで動いていたシステムをクラウドに移行する際に、性能やコストを検証するといったプロジェクトに参加しています。2022年の1年間で、AWSの資格は全部取得し、Google Cloudについても、Digital Cloud Leader以外は全部取得しています。
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