日本主導で大規模サービスの日米共同開発を進めるCTOが現在進行形で語る体験談。連載の第2回は、当初から直面した、日米メンバーでの会議が進まない、話がかみ合わないという課題について説明する。
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こんにちは。セゾン情報システムズ 執行役員 CTO(最高技術責任者)の有馬です。
弊社iPaaSサービス「HULFT Square」の日米共同開発において発生する課題と、それを乗り越えていくチームの状況を、現在進行形で語る連載の2回目です。
第1話では、目的を決めることの大切さをテーマとしましたが、第2話ではより具体的な話として、われわれが体験した「進まない会議」について書いてみたいと思います。
2023年11月に、当社はAmazon Web Services(AWS)の年次イベント「AWS re:Invent」にブースを出展したのですが、その道中で「これは日本人だなー」と感じたエピソードがあったので、本題に入る前に紹介したいと思います。
それはホテルでのチェックインで発生したトラブルでした。このホテルでは、通常は端末を操作してセルフサービスチェックインをするので、意図しない結果になることは少ないです。ただ、当日は混雑していたので、ある社員(Aさん)は運悪く有人のカウンターに案内されました。
有人なので当然対応は英語です。Aさんは担当者に対し、にこやかに「Yes」を連発し、無事チェックインを終えて部屋に向かいました。そこは寝室とリビングが分かれたスイートルームでした。Aさんは「アップグレードしますか」という質問に、何を言われているかを把握しないまま「Yes」と答えていたのです。
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