レバテックは、ITエンジニアのキャリア形成に関する調査結果を発表した。業務内でスキル向上を実感できないITエンジニアが半数を超えており、自己研さんとの両立に苦戦していることが分かった。
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レバテックは2024年8月27日、ITエンジニアのキャリア形成に関する調査結果を発表した。それによると、7割を超える人が「ITエンジニアとして働き続けたい」と考えているものの、近年の急速な技術の発展を見て「進化に追い付けなくなるのではないか」といった不安を感じている人がいることが分かった。
調査結果によると、将来のキャリアに対して63.2%が「不安がある」と回答した。不安を感じることの上位には、「技術進化の速さに追い付けなくなること」が最も多く、19.0%(複数回答、以下同)。次いで「給与や報酬が上がりにくなること」(17.4%)、「生成AI<人工知能>などによって自身の業務が代替される可能性があること」(16.0%)などが挙がった。
こうした不安はあるのもの、72.7%は「将来もITエンジニアとして働き続けたい」と回答している。その理由を尋ねると「新しい技術やトレンドを学び続けたいから」(31.4%、複数回答、以下同)、「リモートワークがしやすいから」(13.4%)、「給与水準が高い職業だから」(11.5%)が上位を占めた。やりがいについては「新しい技術を学び、スキルを向上させること」と回答した人が52.4%を占め、新たな技術の習得やスキル向上が働く原動力につながっていることが分かった。
一方、新たな技術を学ぶための学習時間を確保できていないITエンジニアが多数いることが分かった。学習時間を「確保できている」と回答したITエンジニアの割合は4.5%だったのに対して、「確保できていない」は69.7%。さらに、52.3%が「業務内で自身の技術やスキルを向上させる機会がない」と回答しており、業務を通じてスキルアップの実感を得られていないエンジニアが多いようだ。
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