フラッグスが2026年4月30日、プロジェクトマネジメントの実態に関する調査結果を公表。約半数の回答者がプロジェクトの炎上を経験していることや、プロジェクト成功の前提条件が設計されていない実態が明らかとなった。
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プロジェクトポートフォリオ管理ツールを提供するフラッグスは2026年4月30日、全国のITプロジェクト経験者235人を対象に実施した「プロジェクトマネジメントの実態」に関する調査の結果を発表した。
同調査の結果によると、過去3年間で「炎上した」「炎上しかけた」と言えるプロジェクトの経験がある人は44.3%だった。
プロジェクトの開始時に「成功の定義が明確」だったと回答した人は30.2%にとどまっており、約7割がプロジェクトの「成功」の定義が決まっていない、もしくは曖昧だったと回答した。また「誰が何を意思決定するかが明確だった」と答えた人は31.1%であり、約7割で責任や判断の所在が設計されないままプロジェクトが進行していた実態がうかがえる。
成功定義の不明確さや意思決定の不明瞭さといった課題は、炎上経験の有無による統計的な有意差はなく、ほぼ同水準で見られた。
「プロジェクトマネジャー(PM)と現場でプロジェクトの目標に認識のズレを感じたことがある」と回答した人は、「頻繁にある」と「ときどきある」を合わせて74.9%に上った。この割合は炎上経験者では89.4%に達し、炎上なし層の63.4%と比較して約26ポイント高い結果となった。
同様に「進捗(しんちょく)や課題が見えなかった経験がある」と回答した人は全体で77.0%、炎上経験者では87.5%と、炎上なし層の68.7%を約19ポイント上回った。目標認識のズレと可視化の欠如は、同調査において炎上との統計的相関が最も強く表れた項目だった。
「進捗や課題、リソースなどの情報が一元的に管理されているか」という問いに対し、「十分に一元管理できている」と回答したのは23.4%にとどまった。一方、「一部されている」(53.6%)、「ほぼされていない」(15.7%)、「不明あるいは管理体制がない」(7.2%)を合わせた約76.6%は管理が十分ではないと感じていることが判明した。
ちなみに「十分に一元管理できている」という回答を役職別に見ると、PM層は47.1%、エンジニアは14.3%、メンバーは14.8%だった。
炎上経験者104人に対して、プロジェクトの失敗・炎上の要因を尋ねた設問(複数回答)では、「スケジュールやタスクの見積もりが甘かった」が49.0%、「要件の追加や変更が頻発した」が45.2%だった。次いで、「成功の定義が曖昧だった」(36.5%)、「進捗や課題の情報がタイムリーに共有されなかった」(27.9%)、「プロジェクト全体像が把握できなかった」(26.9%)、「リソースが見えなかった」(26.0%)といった要因が続いた。
フラッグスでは今回の調査結果を受けて、プロジェクトの成功設計を「成功の定義を決めること」「意思決定の責任範囲を決めること」「進捗・課題・リソースを可視化すること」の3つと定義した上で、これらの不在がプロジェクト炎上を結果的に招いていると推察している。
フラッグス 代表取締役 林部正樹氏は、「目標や進捗、課題、リソース、責任を横断的に可視化し、組織のどのレイヤーにいても同じ構造を共有できる意思決定基盤が必要だ」とコメントしている。
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