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inetd.confが見当たらない 北浦訓行 |
Red Hat Linux 7.1などの最新ディストリビューションを新規にインストールすると、スーパーサーバ(inetd)の設定ファイルである/etc/inetd.confが作成されない。これは、Red Hat 7.1などではxinetdという別のスーパーサーバが使用されるためだ。
スーパーサーバは、外部からのアクセスを常に監視して、リクエストに対して必要なサーバプログラム(デーモン)を起動するためのソフトウェアだ。サーバプログラムを起動させる役目を持っているため、スーパーサーバと呼ばれる。
xinetdは、inetdに比べてセキュリティの設定を細かく行えるという利点があるため、最近ではxinetdを採用するディストリビューションが増えている(どちらを使っているかは、システムがinetdとxinetdのどちらを使っているかを調べるには参照)。ここでは、Red Hat Linux 7.1にtelnetでアクセスできるように設定してみる。
xinetdの設定ファイルは、/etc/xinetd.confだ。ただし、これは各サーバプログラムの設定を行うものではない。サーバプログラムの設定ファイルは、/etc/xinetd.conf中の「includedir」の行で指定されているディレクトリにある。Red Hat Linux 7.1の/etc/xinetd.confは以下のとおりだ。
# |
/etc/xinetd.confは特に変更する必要がないので、/etc/xinetd.dに移動してサーバプログラムの設定を行う。/etc/xinetd.dには以下のようなファイルがある。
$ ls |
telnetの設定は/etc/xinetd.d/telnetで行う。変更個所は以下のとおりだ。
# default: on |
以上で設定は終了だ。xinetdを再起動すると、telnetでアクセスできるようになる。
# /etc/rc.d/init.d/xinetd restart |
以上の設定を行ったにもかかわらずtelnetでアクセスできない場合は、ファイアウォールの設定に問題がある可能性がある。これについてはRed Hat Linux 7.1のファイアウォール設定を変更するにはを参照。
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