Linux
Tips |
|
Linuxでsshの鍵を作成するには
北浦訓行
2003/4/17
|
鍵交換方式のsshでアクセスするにはでは、PuTTY用の鍵生成ソフトputtygen.exeを使ったが、Linuxでも鍵を作成することができる。Windowsで鍵を作成すると、OpenSSHで認識できるように変換する作業が必要となるが、puttygen.exeにはOpenSSHの鍵を読み込む機能があるので、Linuxで鍵を作成した方が手間は少なくて済む。
Linuxで鍵を作成するには、ssh-keygenコマンドを使用する。RSA暗号方式の鍵を作成するときは「-t rsa」オプションを、DSA暗号方式の鍵を作成するときは「-t
dsa」オプションを付加する。
$ ssh-keygen -t rsa ←RSA暗号方式の鍵を作成
Generating public/private rsa key pair.
Enter file in which to save the key (/home/nori/.ssh/id_rsa): ←[Enter]キーを押す
Enter passphrase (empty for no passphrase): ←パスフレーズを入力
Enter same passphrase again: ←もう一度同じパスフレーズを入力
Your identification has been saved in /home/nori/.ssh/id_rsa.
Your public key has been saved in /home/nori/.ssh/id_rsa.pub.
The key fingerprint is:
f9:81:b6:c7:8f:b9:aa:3e:0e:c6:bd:35:19:a1:1e:06 nori@pandora |
以上の操作で、$HOME/.ssh/ディレクトリに秘密鍵(id_rsa)と公開鍵(id_rsa.pub)が作成される。続いて、公開鍵のid_rsa.pubをauthorized_keysという名前に変更して、パーミッションも変えておく。もし、~/.sshディレクトリにautorized_keysというファイルが存在している場合は、ファイル名を変更する代わりに、
$ cat id_rsa.pub >> $HOME/.ssh/authorized_keys |
のようにして、公開鍵を追加する。
$ cd .ssh ←~/.sshディレクトリに移動
$ ls ←内容を確認
id_rsa id_rsa.pub
$ mv id_rsa.pub authorized_keys ←ファイル名を変更
$ chmod 600 authorized_keys ←パーミッションを変更 |
次に、秘密鍵をフロッピーディスクにコピーして、Windowsマシンに挿入し、puttygen.exeを起動する。
puttygen.exeが起動したら、[Load]ボタンをクリックする。すると、秘密鍵(private key)を読み込むダイアログボックスが表示されるので、[ファイルの場所]を[3.5インチFD(A:)]に、[ファイルの種類]を[All
Files]にして、id_rsaファイルを開く。すると、パスフレーズの入力を求めるダイアログボックスが表示される。
|
パスフレーズ入力のダイアログボックス |
Linuxのssh-keygenコマンドを実行したときに入力したパスフレーズを入力して[OK]ボタンをクリックすると、「OpenSSH
SSH2秘密鍵のインポートに成功した」という旨のメッセージが表示されるので、[OK]ボタンをクリックする。
|
秘密鍵のインポートに成功したというメッセージ |
メッセージダイアログボックスが消えると、puttygen.exeの画面が表示される。[Key comment]のボックスに「imported-openssh-key」とあるので、OpenSSHからインポートした鍵であることが分かる。
|
秘密鍵インポート後のputtygen.exe |
次に、[Save private Key]ボタンをクリックして、PuTTY用の秘密鍵を保存する。保存先は、PuTTYの本体と同じフォルダでいいだろう。ファイル名に「id_rsa」と入力して[保存]ボタンをクリックする。
以上で、PuTTY用の秘密鍵が作成できたことになる。PuTTYを起動して、以下の設定を行う。
カテゴリ |
|
セッション |
:ホスト名またはIPアドレスを入力 |
|
|
:プロトコルを[SSH]に設定 |
|
接続
|
:自動ログインのユーザ名にLinuxのユーザーIDを入力 |
|
|
SSH |
:優先するプロトコルバージョンを[2](または[2
only])に設定 |
|
|
|
認証 |
:認証のためのプライベートキーファイルに、ここで作成したファイル(id_rsa.PPK)を指定 |
設定が終了したら[セッション]カテゴリに戻り、このセッションを保存するために[保存されたセッション]ボックスに新しいセッション名を入力して[保存]ボタンをクリックする。[開く]ボタンをクリックすると、Linuxに接続してパスフレーズの入力を求めるメッセージが表示される。
|
パスフレーズの入力画面。メッセージが「imported-openssh-key」となっている |
Linux Squareフォーラム Linux Tipsカテゴリ別インデックス |
Linux & OSS 記事ランキング
本日
月間